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ドコモが“ガラケー”をやめない理由とは?

IT・デジタル スマートフォン
記者からの囲み取材を受けるドコモの加藤社長
  • 記者からの囲み取材を受けるドコモの加藤社長
  • ローソンとの業務提携を発表
  • ローソンの玉塚社長と
  • Androidプラットフォームを採用するフィーチャーフォンを発表
■フィーチャーフォン(ガラケー)をやめない理由とは

――5月からSIMロックが原則解除になったが、dポイントの導入で流出を防止できると思うか。効果をどう見ているのか。
加藤氏:SIMロック解除がなくても現在の競争は激しい。お客様の選択基準はさまざまで、どのサービス、どのスマホを選ぼうかということだけでなく、ポイントや便利さ、お得さを頭の中に入れていただいたうえで、「じゃあドコモを使おう」ということになれば嬉しい。SIMロック解除と特別につながりはない。大きな画の中で考えて欲しい。

――SIMロック解除義務化のインパクトをどうみているのか。
加藤氏:NTTドコモは以前からガイドラインに従ってやって来たこと。今後どう動くかは読み切れない部分もあるが、新しいスキームの中で精査したい。MNP導入の時ほどのインパクトはないとみている。

――AQUOS EVERがお求めやすいということだが、スペックは格安スマホの印象。格安端末を投入する背景と狙いは。
丸山氏:一つには2年前にツートップとして幾つかの機種をプロモーションしたが、そのお客様が機種変更をされるタイミングが近いから。あまり格安スマホを意識してはいないが、コストに着目して商品企画から手を入れた端末だ。

加藤氏:安くて良質な端末をつくるという姿勢は昔と今で変わっていない。

――Windows 10が夏に出てくるが、個人や法人向けにWindowsデバイスを展開する予定はないのか。
加藤氏:プラットフォームが複数あるなかで市場がどう動くか注視していきたい。まだ計画はない。

――フィーチャーフォンはAndroidをプラットフォームに使っているが、LINE以外のおサイフケータイやテザリングなどが無くなるなど機能が従来よりも減っているのでは。その狙いは。
丸山氏:ご指摘の通り、機能は減っている。今回出した2機種は、現在ドコモのケータイを使っているお客様に最低必要な機能を提供することが狙い。調査の結果、引き続き使いたいというお客様に必要な機能を絞った。

――フィーチャーフォンがAndoridを搭載したのはなぜか。フィーチャーフォンをやめない理由は?
丸山氏:直接的にはサービスのプログラムがAndorid上で動くものが多いので、例えばLINEなどを例に挙げれば、移植しやすいのがメリット。部品などもAndroid向けに作られているものが増えてきたので、全般的なエコシステムの中で経済的な端末が作りやすい。フィーチャーフォンのiモード携帯はしばらく続ける。

加藤氏:ドコモケータイのユーザーの皆様は特に、音声通話や簡単なメールが中心という方々も多い。スマホに移ってもらうのが本当は有り難いが、フィーチャーフォンを求める方の声も無視できない。私も個人株主様の講演に呼ばれることも多いが、「ガラケーをずっとつくって欲しい」という要望がとても多い。そういう操作性のものはこれからしっかりとつくっていく。

――AndroidケータイはSPモードに対応しているが、従来のiモードサービスは今後どうなる。今回の機種をもって、実質的にiモードのサービスは無くなるということか。
丸山氏:既存のiモード携帯を使っているお客様には提供していく。スマホの場合も、iモード上で提供していたサービスをスマホに移植して、同じようなサービスプロバイダーにスマホ上で提供していただいている。

――フィーチャーフォンの法人向けビジネスへのインパクトをどうみる。デメリットもあると思うが。
加藤氏:iモード携帯をお使いのお客様の中で、確かに法人ニーズは多い。そういうお客様のためにSPモード携帯をおすすめしていく。従来の携帯と機能の違いも出てくるので、それも訴求したい。具体的な効果としていまお話しできるようなものはない。

――ソフトバンクとヤマダ電機の資本業務提携をどう捉えている。
加藤氏:当社がコメントすべきことではないが、これによってヤマダ電機の店頭がソフトバンク一色に染まるということは、ショップとしての品揃えを考えても有り得ないと思っている。今までとは変わらないはず。
《山本 敦》
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