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【SXSW2015】クリエイティブエキスポで見たメーカーズムーブメント

エンタープライズ その他
クリエイティブエキスポの会場
  • クリエイティブエキスポの会場
  • リアルR2-D2が動き回る
  • 個人出展の花の色をコントロールする粉
  • 振り子の原理を子供たちに紹介するthinkery
  • ドアののぞき穴をデジタルカメラ化するPeeple
  • ドアののぞき穴をデジタルカメラ化するPeeple
  • 取り付けるだけで電気スイッチをスマホでコントロールできるSwitchmate
  • ハイテクなエスプレッソマシンを披露するARMmbed
■オモチャも本気なSABERTRON

SABARTRONというソフトチャンバラのオモチャも展示されていた。このなんの変哲もない、剣先がスポンジのオモチャはなんと小型のカラーモニターと高度なセンサーが入った優れもの。剣同士がぶつかった場合はぶつかった音がするだけだが、体に当てると当たったほうの体力ゲージが減って、3回あてられると勝敗がつくというもの。最初にBluetoothでペアリングを行うところはかなりハイテクだ。

■家のちょっとしたものをハイテク化するPeeple、Switchmate

ドアについているのぞき穴(ドアスコープ)をデジタル化するPeepleが斬新だ。のぞき穴がデジタルビデオカメラになって、スマホやPCで見れるというそれだけのものだが、確かに便利だ。覗き見るときだけアクティブになるので、バッテリーはおおよそ6ヵ月もつそうだ。アナログをデジタル化するという観点ではSwichmateという家の電気スイッチをデジタル化するガジェットも展示されていた。これはアメリカで標準的な突起を上げ下げするタイプのスイッチをデジタル化するもの。スイッチパネル部分に張り付けるだけなので、工事いらずで便利なアイテムだ。

■半導体メーカーが目指すIoT ARMmbed、SILICON Lab

半導体メーカーARMが展開するIoT向けOSとFreescaleが組んだ展示は、いわゆるセンサーや開発者用基盤を紹介するものだが、こちらが面白いのはちゃんとクラウドを利用したサービスを想定していることだ。カプセル型のエスプレッソマシンのカプセルの色を判断し、最適な温度、お湯の量を調整するデモが披露されていた。何とも今どきのIoTらしいスタイルだ。ちなみにARMmbedというOSはIoT向けに単純化し、消費電力を抑えられる代物。

また地元オースティンの半導体会社SILICON Labではセンサー、開発基盤などIoT向けの商品が目白押しで、指紋センサーから温度計、太陽光電池など様々。実際にデモをしてくれている方は腕時計まで自作で作っている。またこちらの会社では子供たちにセンサーを使って簡単にできる電子機器を作ることを教えていた。地元企業ならではの地域還元の姿ではないだろうか。

他の展示会場に比べ規模は小さいが充実した展示内容で地元の子供たちも大いにはしゃぎ、勉強になったことだろう。こういった場所から米国のイノベーションの生まれる環境が育まれているのかもしれない。
《亀川 将寛》
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