920MHzアクティブRFID利用のクラウド型パレット管理システム
エンタープライズ
ソフトウェア・サービス
このシステムは、物流の基礎となるパレットに920MHz帯の電波を発信するタグ(アクティブRFID)を埋め込み、その存在をリーダーで読み取るというもの。読み取りできる範囲は最長半径300mあり、ひとつのリーダーで最大5万個のタグを同時認識が可能だという。また、読み取り率はほぼ100%であり、電波を発信するタグの電池は10年以上持つという。
このシステムには「タグを読み取るための大がかりなゲートの必要がない(=導入初期の設備費用が安い)」「パレットひとつずつの管理が簡単(=管理コストを削減できる)」「クラウド型なので全国の在庫管理を一元管理可能(=パレットの紛失を防ぐ)」という利点がある。コストは現状の実証実験レベルでも、リーダーは1機20万円ほど、タグが1個2000円ほどだという。本格的に利用が開始されれば、量産効果もあり、機器類の価格は下がっていくだろう。また、タグには温度センサーと振動センサーも内蔵されており、パレット上の商品がどのような状況で管理されていたのかも分かるというのだ。
ちなみに約300万個のパレットを有するユーピーアールは、年間30万個ずつパレットにタグを埋め込んだものを導入してゆく予定。現在は、実証実験を実施しており、本格的なサービス開始は来春以降を予定しているという。また、サービスは国内だけでなく、海外展開も視野に入れている。
【国際物流総合展14】アクティブなIDを利用してパレットを管理する世界初のシステム
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