【インタビュー】MBaaSサービスの国内ニーズと海外展開……Kii 荒井会長 その2 3ページ目 | RBB TODAY
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【インタビュー】MBaaSサービスの国内ニーズと海外展開……Kii 荒井会長 その2

エンタープライズ その他
Kii株式会社の代表取締役会長 荒井真成氏
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--- ほかにも御社が注目しているターゲットや市場がありましたら教えてください。

荒井:IoTが最近すごく面白くなってきていると思います。 あらゆるデバイスがInternetに接続することによりヘルスウェア、スマートホーム、スマートカーなど様々な応用分野が開発され始めています。家電や車がスマートフォンとつながるとすれば、そのデータを保存するのはクラウドです。そのバックグラウンドを「Kii Cloud」が担当するというのは、十分に考えられるシナリオだと思います。64bitのRISCプロセッサーと32MBのシステムメモリー、WiFiチップが入った基盤が1.5ドルで作れる時代なので、今後ますますIoTが身近なものになるのではないでしょうか?

■アジアの専門家としてのKii Cloud

荒井:実は中国に拠点を持っているというのは、弊社にとって大きな強みになっています。アメリカのアプリベンダーにとって、中国市場というのはミステリーなんです。人口の9割がアンドロイドユーザーなのに、Google Playが存在していない。「どうやってアプリを中国市場にリリースすればいいの?」と、5億人のユーザーがいるのを指をくわえて見ているわけです。実際には中国のローカルのマーケットがアプリを提供しているので、そことパートナーシップを組めばばいいのですが、その数はざっと調べるだけでも200以上。リリースするにはそれぞれ異なるSDKをインテグレート承認プロセスを行う必要がありますし、そのドキュメントは中国語で書かれています。もちろん契約書にサインするときだって中国語です。その上で、中国では多彩なスマートフォンがありますが、ローパワーなモデルでも動作するかを検証する必要もある。これではとても無理だと、多くのベンダーが諦めてしまうわけです。そこで、我々は「Kii to China」というプログラムを提供しています。

--- そのプログラムとはどういう内容なのでしょうか?

荒井:アプリのAPKを提供いただければ、リリースに必要な業務をすべて代行するというサービスです。UIに翻訳からSDKのインテグレート、課金システムのインテグレーション、回収代行までの一切を行うので、アプリベンダーに一切負担をかけることなくアプリをリリースできます。ローカルなマーケットは信用できないものも多いのですが、その選定も弊社が持っているノウハウでお手伝いできます。現在は50社ぐらいのお客様がいますが、一番大きいのが「Linkedln」ですね。こうしたサービスを通して弊社では米国欧州では“アジアの専門家”というブランディングを持っています。

--- 今の話をお伺いすると、御社の事業内容がバックグラウンドからかなり広がっているように思えますが?

荒井:アメリカ、中国、日本に拠点を持っているアドバンテージを活かそうとした結果ですね。その経験をいかすため、インキュベーションセンターにメンターとして参加するなどの取り組みもしています。
《丸田》
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