荒井:実は中国に拠点を持っているというのは、弊社にとって大きな強みになっています。アメリカのアプリベンダーにとって、中国市場というのはミステリーなんです。人口の9割がアンドロイドユーザーなのに、Google Playが存在していない。「どうやってアプリを中国市場にリリースすればいいの?」と、5億人のユーザーがいるのを指をくわえて見ているわけです。実際には中国のローカルのマーケットがアプリを提供しているので、そことパートナーシップを組めばばいいのですが、その数はざっと調べるだけでも200以上。リリースするにはそれぞれ異なるSDKをインテグレート承認プロセスを行う必要がありますし、そのドキュメントは中国語で書かれています。もちろん契約書にサインするときだって中国語です。その上で、中国では多彩なスマートフォンがありますが、ローパワーなモデルでも動作するかを検証する必要もある。これではとても無理だと、多くのベンダーが諦めてしまうわけです。そこで、我々は「Kii to China」というプログラムを提供しています。