【インタビュー】MBaaSサービスの国内ニーズと海外展開……Kii 荒井会長 その2 2ページ目 | RBB TODAY
※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています

【インタビュー】MBaaSサービスの国内ニーズと海外展開……Kii 荒井会長 その2

エンタープライズ その他
Kii株式会社の代表取締役会長 荒井真成氏
  • Kii株式会社の代表取締役会長 荒井真成氏
  • Kii Cloudとは
  • Kii Cloudホームページ
  • Kii株式会社の代表取締役会長 荒井真成氏
--- 御社では何かセキュリティを考えたサービスを提供しているのでしょうか?

荒井:以前から様々なアプリでバックエンドを共有するMBaaSの仕組みに対して、自分専用の環境で運用をしたいというお客様に向けて、アマゾン上に別のインスタンスを作成するサービスを行っていました。これをさらに進めて、最近ではシステムインテグレーターが自社でセキュアな環境を売りにしたデータセンターを提供している場合などには、そこに弊社のMBaaSを提供できるプライベートクラウドも用意しました。

--- そのメンテナンスも御社で担当されるのでしょうか?

荒井:弊社がリモート操作で行います。MBaaSの機能は常に進化し続けなければいけませんので。弊社は2週間に一度は何らか機能改善、新しい機能の追加を行っています。そこで、データセンターのものは昔入れたものなので対応外ですというのは、最新の技術を使えないことになります。従って、定期的な更新が必要となります。こうした取り組みは先行してMBaaS事業が提供されているアメリカでもあまりなかったので、「Kii Cloud」の大きなセールスポイントとなっています。

--- ほかにも日本で「Kii Cloud」をセールスする上で、売りになっているのは何でしょうか?

荒井:全世界的にそうですが、弊社ではエンタープライズのみならず、モバイルゲームの分野(ゲームクラウド)、およびIoTの分野(IoT クラウド)に力を入れています。 IoTの分野を見ると日本は昔から大手家電メーカーが様々な物(Things)を提供してきた歴史があるので、IoTではスタートアップのベンチャーよりも大手メーカーの顧客が多くなります。従ってスタートアップベンチャーに比べ信頼性が求められます。その点、弊社は長年ドコモ、ソフトバンクなどの携帯事業者のバックグラウンドを担当してきた実績があるので、“キャリア品質”のサービスを提供できるのが強みです。モバイルデータ通信のバックエンドを2Gの時代から携帯電話をやってきた技術的ノウハウもたくさんあります。例えば、写真のアップロードについても途中で無線回線が遮断したら、アップロードをゼロからやり直す必要はありません。どこまで転送したかを監視して、中断した箇所から再開できます。

--- 「Kii Cloud」はアメリカや中国でどのようなポジションにあるのでしょうか?

荒井:差別化という点ではビルド、オプティマイゼーション、グロースという3つのレイヤーをすべて持っているのは「Kii Cloud」だけです。競合の相手にはアナリスティックなど一部の機能に特化してサービスしている会社もありますが、弊社ではCloudの機能もサービスしていることで、バックエンドが持っているデータの単位でアナリティクスを行うなど、3つのレイヤを持っていることでより有用なサービスを提供できることが特徴です。3つのレイヤを全て使を必ずしも使う必要はありません、たとえば中国ではゲームとIoTが盛んなので、その性質から、むしろアナリスティックが注目を集めるかもしれません。それでKiiのことを知っていただいてから、バックグラウンドのご提案をするというのも起き始めています。

《丸田》
【注目の記事】[PR]

関連ニュース

特集

page top