【Interop 2014 Vol.17】UWBで30cm単位で測位可能な技術……NICT | RBB TODAY
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【Interop 2014 Vol.17】UWBで30cm単位で測位可能な技術……NICT

ブロードバンド フォトレポート
デモ中の移動機
  • デモ中の移動機
  • O2Oの応用例
  • 倉庫での応用例
  • 他の方式との比較
  • UWBによる室内測位システム
  • Nesux7に移動機のモジュールを取り付けた状態。バッテリーを内蔵するため少し大きいが、RF部等はチップで小型化できる
  • NICTのブース
  • 移動機の背面
 情報通信研究機構(NICT)は、UWB電波(7.25GHz~10.20GHz)を利用した測位システムの技術を公開していた。分解能精度は30cmとGPS並の精度を持つ。電波法の規制もあり、屋外では利用できないが、衛星電波を受信できない室内や地下での応用などが考えられる。

 このシステムは室内に小出力の固定局を設置し、移動端末がUWB電波を発信し周辺の固定局までの距離を計測する。3か所以上の固定局の距離がわかればGPSと同じ原理の3点測位によって移動機の位置を特定できる。室内向けにWi-Fiを利用した類似の技術があるが、測位精度が30cm単位と高いのが特徴だ。このレベルの分解能なら、施設や店舗内の机・棚・レジなどの位置を特定で、O2Oへの応用も期待できる。無人倉庫などでは、商品や棚の位置のデータベースがあれば、目的の棚への移動やガイドを自動化できる。施設内で視覚障碍者の誘導などにも使える。

 会場のNICTのブースにはUWB測位システムの固定局がいくつも設置され、専用の受信端末を取り付けたタブレットの位置を大画面に表示させるデモを行っていた。端末側(移動機)にはブース内での現在位置を表示するルートガイドアプリのようなものがインストールされていた。受信端末はバッテリーを内蔵しており、USBを経由してタブレット(Nexus7)に接続されていた。RF部自体は7mm角のチップに小型化でき、アンテナも小さいものでOKなのでので、スマートフォンや各種デバイスに組み込むことができる。ビーコンも室内用の小出力のため免許や許可は必要なく、POE給電で動作可能なため、取り付け場所を選ばない
《中尾真二》
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