3Dプリンターで銃製造……規制求める動きに関連団体が反論 | RBB TODAY
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3Dプリンターで銃製造……規制求める動きに関連団体が反論

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 3Dプリンター製の銃が日本で初めて摘発された。悪用を危惧して3Dプリンターの法的規制を求める声が上がっているが、3Dデータ技術の振興を目的とする一般社団法人「3Dデータを活用する会・3D-GAN」は9日、「安易に規制しようという動きには反対」とTwitterで主張している。

 3Dプリンターは、3Dデータの設計図から立体物を作成する装置。技術がなくともデータさえあれば簡単に立体物を作れる点が注目を浴びている。

 8日、手製の拳銃5丁(うち殺傷能力のあるものは2丁)を自宅に隠し持っていたとして神奈川・川崎在住の男が銃刀法違反の疑いで神奈川県警に逮捕されたと報じられた。報道によると、男はネット上で公開されていた設計図をもとに3Dプリンターを使用して銃を製造したという。3Dプリンター製の銃が摘発されたのは国内初。

 銃犯罪に詳しい服部梢弁護士は8日、「ニュースJAPAN」(フジテレビ系)で「3Dプリンターを使用するとき、または購入するときの規制やガイドラインを設ける必要がある」とコメントしており、3Dプリンターを危険視する声が上がっている。

 しかし、「3Dデータを活用する会・3D-GAN」はこの見方に反論する。3Dプリンターで銃自体は作れたとしても日本では肝心の弾薬を入手するのが難しく、また銃を作るには3Dプリンターよりも良い手段があると指摘。「容疑は『3Dプリンターで作ったから』ではないですよ。他の手段、他の種類の工作機械で作ったとしても同様に逮捕されたと考えるのが妥当です」と語り、3Dプリンター自体よりも銃刀法違反に繋がる3Dデータのアップロードを取り締まるほうが現実的だと意見した。

 同団体は、「3Dプリンターという良い面も未来も沢山ある工作機械を、今回の事件の一件だけで安易に規制しようという動きには反対ですし、それがすぐ行われるとも考えていません」と見解を述べる。「どこまで行っても道具は道具」「一生懸命に悪用を考える人に対して、道具は常に防戦一方です」と訴えた。
《原田》
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