最新ハードウェアのゾーンの一角には、「LED&BEMS」~スマート節電ソリューションのステージが設けられていた。昨年もLED&BEMS関連の展示が行われたが、これらは大塚商会が力を注いでいるソリューションの1つだ。同社では、自らLED照明やBEMS(Building Energy Management System)を取り入れて節電を実践している。
照明系で特に目を引いたのは、シスコシステムズが開発した「UPOE」(Universal Power Over Ethernet)対応スイッチ「Catalyst 3560-Xシリーズ」によるデモ(参考出展)。LANケーブルでLEDの給電と制御を実施する従来のPoEは約34Wまで電力を供給できた。今回展示されたUPOEでは60Wまでの給電に対応する。DCで給電されるため、AC/DC変換による電力ロスもない。LED照明だけでなく、監視カメラやIP電話、液晶ディスプレイなども合わせて利用する方法を紹介していた。このほか新製品として、オープンBEMSでスマートなオフィスを実現する「3Dビルコミュニケーションシステム」も展示されていた。
《井上猛雄》