第3シーズン「探検ドリランド」…シリーズディレクター・深澤敏則氏、シナリオ構成・冨岡淳広氏に訊く - 前編 - | RBB TODAY

第3シーズン「探検ドリランド」…シリーズディレクター・深澤敏則氏、シナリオ構成・冨岡淳広氏に訊く - 前編 -

 人気ソーシャルゲームを原作にアニメならではの世界を描く『探検ドリランド』が今秋に第3期に突入した。シリーズディレクター・深澤敏則氏(1期ミコト編・2期真宝王ゴード編)、シナリオ構成・冨岡淳広氏(2期真宝王ゴード編・3期べリンダ編)に、作品づくりを伺った。

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左)深澤敏則氏、右)冨岡淳広氏
  • 左)深澤敏則氏、右)冨岡淳広氏
  • (C) グリー・東映アニメーション・テレビ東京.
  • (C) グリー・東映アニメーション・テレビ東京.
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第3シーズンで新たな進化を遂げた
「探検ドリランド」 
シリーズディレクター・深澤敏則氏(1期ミコト編・2期真宝王ゴード編)、
シナリオ構成・冨岡淳広氏(2期真宝王ゴード編・3期べリンダ編)に訊く

2013年10月からアニメ『探検ドリランド』が、第3期に突入した。本作は人気のソーシャルゲームを原作に、アニメならではの世界を描く。ゲームの魅力にさらにアニメの面白さが加わっているのが特徴だ。
第1期ミコト編ではハンターに憧れるお姫様・ミコトが主人公としてドリランドで活躍、魔王ビザンテとの戦いが描かれた。第2期真宝王ゴード編の舞台はそこから1000年後である。ハンターがいなくなった時代、ハンターに憧れるハガンを中心にした物語だ。ハガンと悪のハンター真宝王ゴードとの戦いが中心になる。

2013年10月からスタートした第3期は、真宝王ゴードとの決着がついた1年後から始まる。成長したハガンたちの前に、天から赤ん坊のベリンダが降ってきたことから、ドリランドの運命を左右するような大きな事件が起きる。
それはドリランドだけでなく、ドリランドを天上から見守るドリ天界、地の底からみつめるドリ魔界をも巻き込む。第1期、第2期を上回るスケールで、シリーズの集大成ともいうべき展開をみせる。

そんな新たな物語がスタートしたなかで、シリーズの面白さや見どころをあらためて振り返り、さらに第3期の見どころを訊くべく、シリーズディレクターの深澤敏則氏(1期・2期)、シナリオ構成の冨岡淳広氏(2・3期)にお話を伺った。
アニメ『探検ドリランド』の楽しさはどこにあるのか、作品制作のエピソード、そして第3期、本作は一体どこが変わったのか?見どころたっぷりの『探検ドリランド』のさらなる見どころを探る。

「進化するアニメ『探検ドリランド』」特設ページ
http://driland-anime.net/pr/

■ ハガンのイメージは高杉晋作だった?!

まず深澤監督と冨岡氏に、第1期と第2期について振り返っていただいた。企画段階からシリーズに参加、およそ2年にわたり全体を見てきた深澤監督は、作品の立ち上げについてこう話す。
「ゲームはあるのですが、ストーリー性を持たない原作ですから、そのストーリーを考えていかなければいけなかった。そしてキャラクターが多かったので、これはキャラクターを見せるアニメだなとの発想から始まりました。いかにキャラクターを魅力的にするか、作りあげていくかです。」

そして物語は、第2期で新たな変化をする。舞台は1000年後に飛び、主人公は女の子のミコトから男の子のハガンに引き継がれた。『探検ドリランド』の最初の進化だ。
それぞれの主人公をどのように考え、性格づけされたのだろうか?そして、主人公が交代したことで作品はどう変わったのか気になるところだ。

深澤監督は、第1期のミコトの主人公は、早い時期に決まっていたと話す。
「ミコトは爽やか性格、女性にも好かれるような元気があってお転婆な女の子として設定されました。ほかのメンバーもそうですが、気持ちいいキャラクターにしています。」
そして第2期のハガンの登場については、番組に放送時間が土曜日の夜から土曜日の朝に移動したことも理由にある。
「第2期にハガンが主人公になったのは、放送時間帯が土曜日の朝になったのもあります。より少年向けということで男の子を主人公にというのがありました。」。ただ、そこからさらに悩みもあった。「男の子にする際には、どういう男の子にするか悩みました」。(深澤)
そこで冨岡氏らとも話し、破天荒で、スケール感の大きな主人公が誕生した。監督の中のハガンには、歴史を変えるキャラクターとして幕末の志士である高杉晋作イメージがあったという。

これについて冨岡氏はこう話す。
「“高杉晋作”のワードをもらったことによって、おのずとハガンの冒険のクライマックスも見えて来ます。破天荒だけれど変えていくんだ、ということになる。じゃあそれに対抗する敵はどうなるのと、(キャラクターづくりの)連想ゲームが始まります。」
冨岡氏は第2期からの参加ではあったが、ミコト編を常に意識していたとも。
「ミコト編をさらにパワーアップするんだと、それを考えた時にどうすればいいいのか。同じ四人組のパーティーだけれど、どんな風に変えていったらいいかなとスタッフとディスカッションしながらです。」

冨岡氏によれば、第1期と第2期の大きな違いにカードの存在もある。
「第2期ではカードを見せることが大命題でした。1期目のミコト編はカードが出ていないんです。2期目はカードが存在する世界を作るところからスタートしています。カードが存在して、それが不自然ではない。“なぜカードになったのか”と理屈を作るところから始めています。カードありきから始まっているのが1期目と2期目の最大の違いです。“なんでカードなの?”って、ありました。」
一方で、こうしたストーリーについて深澤監督も相当考え抜いた。
「単純にカードを使うだけのアニメにしたくないというのがあったんです。カードのキャラクターと旅をして、ドラマ作り関係を深めていくところを気をつけました」。
ゲームの楽しさに、さらにアニメの楽しさを加えた『探検ドリランド』は、多くの試行錯誤の中から生まれた。

■ 「仲間」や「友情」は、シリーズ全体そしてゲームに共通するテーマ

一方で、第1期、第2期のテーマの違いについて、深澤監督は次のように説明する。
「大きなテーマには違いはありません。仲間とか友情だったり、助け合うことです。これはゲームの「ドリランド」がそうしたコンセプトを持っていました。それをそのままアニメでもいただいています。」

違いがあるとすれば、それは必然的に生まれたものだと冨岡氏は解説する。
「第1期はミコトと闇の力の戦いでした。第2期は第1期に比べて、もう少し生っぽい世界になっているんですよ。敵側の事情が見えたり、毒が入ったかな。」
「光と闇の戦いとの戦いは1期から共通しているのですが、光の意味、闇の意味を深めたのは2期です。なぜ戦うのかとか、物語がどんどん入り込んでいった感じです。第2期には、ドリランド風に言うと掘って掘って掘り尽くしたという印象があります。」
また、深澤監督にとっては、1期ではビザンテよりもディアガーがより印象深いキャラクターだった。
「1期目のビザンテは悪の魔王というかたちで、ドラマ性はあまりつけませんでした。2期目のゴードはドラマ性を持たせて、なぜ悪の道に走ったかという部分を冨岡さんが盛り込んでくれました。1期はビザンテというよりも、ディアガーにドラマ性を持たせたかたちですね。」

■ ゲームにはなかった三大素の女神

「ドリランド」は、大ヒット作のソーシャルゲームを多く人が知っているだろう。一方で、いくつかの選択肢に沿って進むゲームと、一本のストーリーに沿ったアニメには大きな違いがある。
そうしたなかでアニメ『探検ドリランド』ならではの魅力は意外なところにある。ソーシャルゲームのなかで重要な役割を持つカードのキャラクターにより、ドラマを持たせることである。

「カードにどうやってドラマをつけていくか。ゲームの中では、何でもないただ1枚のカードです。それがアニメの中に入ってくると、彼らが動いて、しゃべって物語を動かしていく、役割を持ちはじめる。ゲームにあるカードがどの様に動くか、どのようにしゃべるのか、そういったことを考えるのはすごく楽しくもあります」と深澤監督。

そして冨岡氏も、アニメならではの要素をこう語る。
「(ゲームでは)カード自体には人間関係は存在しません。例えば、アニメーションでは第2期に三大素の女神が出て来ます。これはゲームには設定されてなくて、我々スタッフのほうで、女神としてこの子と、この子と、この子といったかたちで使おうとチョイスしています。ゲームをするかたが思いもよらないかたちでキャラクターが出て来るのが、アニメ版のいいところでもあると思います。より世界観を立ちあげる、そこの楽しさです。難しいところではありますが、楽しさもあります。」

三大素の女神は、深澤監督も、とりわけ印象深いという。
「それぞれ個性的なキャラクターに出来ましたね。」と話し、さらにカードのキャラクターの活用の仕方を教えてくれた。「カードのまま使ったものもありますし、実はこんなのもあるんだよというのも楽しいですし。ゲームをやっているかたの期待も裏切らないです。」

さらに冨岡氏によれば、ゲームのアニメ化の苦労とポイントがある。
「なるべく原作にあるようなダンジョンを突き進むようにすること。原作のゲームでやっているようなことをアニメーションに落とし込むことが第2期の苦労したところです。」
「カード自体が主人公と考えているので、カードが大事なんだよと、シナリオを作るうえで注意しました。」

第3シーズンで新たな進化を遂げた「探検ドリランド」シリーズディレクター・深澤敏則氏、シナリオ構成・冨岡淳広氏に訊く -前編-

《animeanime》

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