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衛星SPRINT-A「ひさき」、太陽電池パドルの展開に成功

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衛星SPRINT-A「ひさき」
  • 衛星SPRINT-A「ひさき」
  • 打ち上げ後の衛星シーケンス概要図
  • 衛星SPRINT-A「ひさき」(CG)
  • イプシロン打ち上げ
 日本電気(NEC)が衛星システムを取りまとめ製造・試験を担当した惑星分光観測衛星「ひさき」(SPRINT-A)は14日、打ち上げ後の目標軌道上において、太陽電池パドルの展開に予定通り成功した。14日、NECが発表した。

 衛星「ひさき」(SPRINT-A)は14日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)内之浦宇宙空間観測所からイプシロンロケット試験機によって打ち上げられた。

 NECは、「ひさき」について、JAXAの指導のもと衛星システムの取りまとめを担当した。また、1970年の「おおすみ」以来の衛星開発実績をもとに、衛星の中核である衛星バスシステムに関し、セミオーダーメイド型の小型科学衛星向け標準バス(SPRINTバス)開発にも貢献した。さらに、打ち上げ準備、打ち上げ後の初期機能確認などの運用支援も担当している。

 NECは引き続き、今後2ヵ月にわたる初期運用および約1年にわたる観測ミッション運用の支援とともに、SPRINTバスのさらなる活用にも取り組む。


惑星分光観測衛星「ひさき」(SPRINT-A)の概要
●開発の目的と役割:大気に吸収されるため地上では全く観測できない極端紫外線(EUV)を宇宙空間から観測する衛星。太陽系で最も強い磁場を持つ木星の磁気圏や地球とは異なる組成の大気を有する火星・金星の観測を行なう。
●形状:2翼式太陽電池パドルを有する箱型+ミッションモジュール
寸法:高さ約4m×奥行き約1m×全長約7m(太陽電池パドル展開時の両翼端)
質量:350kg
●姿勢制御:三軸姿勢制御(指向精度5秒角)
●発生電力:900W(ミッション終了時)
●設計寿命:1年(ミッション期間1年)
●打ち上げロケット:イプシロンロケット試験機
●軌道
高度:近地点950km、遠地点 1150km
傾斜角:31度
種類:楕円軌道
周期:約106分
●主要ミッション機器:極端紫外線(EUV)分光器
《高木啓》
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