コイン女子と趣味誌編集長が語る……コイン趣味入門[インタビュー] 2ページ目 | RBB TODAY
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コイン女子と趣味誌編集長が語る……コイン趣味入門[インタビュー]

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『CURIOマガジン』編集長:安斉裕司さん(向かって左)とコイン女子:中田怜子さん
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  • いま古銭が熱い!
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  • 『CURIOマガジン』7月号付録、「明治一圓銀貨」復刻品
--- 中田さんが好きなコインは?

コイン女子:私が好きなのはイギリスの植民地のコインで、「ウィリアムズ4世」が描かれているものが好きです。セイロンとかキプロスとかで使われていたコインは特にいいです。いまのコインは、当たり前で面白みがない。それに比べ昔のコインは芸術的です。イタリアのコインなんて描かれている内容や装飾がとてもキレイです。

編集長:いまのコインでも美しいものもありますけど、当時のコインは国の威信をかけて製造していたので完成度が違います。

--- 中田さんのコレクションを見せていただけますか?

コイン女子:これは表に「1ドル」と書いてあり、裏面には漢字が書いてあります。香港を統治したときに作ったコインです。持ったときにズッシリと重みを感じるのも魅力です。

--- ケースに入れてペンダントにしたら、キレイなアクセサリーになりそうですね?

コイン女子:1908年のコインでそんな使い方はありえない! 肌に触れるような扱い方はできません。

--- コインの価値は年号で決まるのですか?

編集長:単に「古いからレア」ではありません。国がなくなってしまったとか、製造に失敗してしまったのに世の中に出てしまった「エラーコイン」とか、さまざまな条件で希少価値が決まります。現代のコインでも50円の穴がずれているものは価値があります。

古くて価値があるコインは、もともと作られた枚数が少なくて、しかもキレイな状態で残っている数が少ないものです。「世界で5枚しかない」と言われるコインも存在します。

コイン女子:日本政府が初めて出した12種類のコインがあるんですけど、そのひとつ「和同開珎」は買いやすい値段です。でも12種類のなかには、現存枚数が2枚しかないコインもあります。当時は3万枚作られたようですが、残っているのはたった2枚。当時は金属が貴重だったので、後世のことなんて考えませんから、使わなくなったコインは潰してしまっていたのです。

--- 安斉編集長もコインを集めていますか?

編集長:僕は「穴銭」を集めています。秦の始皇帝の前に使われていた2000年前のコインです。古い時代のコインにロマンを感じます。

コイン女子:こうやって編集長と私は「古銭を集めている」という行為は同じですけど、集めているコインのジャンルは違います。コイン収集って奥が深いんですよ。

--- 中田さんが集め始めたきっかけは、レア度を意識したのではなくて、コインのデザインが美しかったから?

コイン女子:音楽CDの「ジャケ買い」みたいな感覚ですね。ジャケ買いで、なおかつ程度のいいコインを手に入れました。コレクターによっては同じコインを何枚も集めている人もいます。ある人は、その人にとって縁起のいい数字の年号のコインを集めてました。コインのコレクションは人それぞれです。「食べ物はなにが好きか?」というのと同じだと思います。

--- コインは資産運用になりますか?

コイン女子:コレクターは2種類います。相場を見て売買をしている資産運用タイプもいるし、収集するタイプもいます。私は後者ですね。

《佐藤隆博》
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