アラクサラネットワークス(神奈川県川崎市)は5日、コストパフォーマンスと拡張性を両立させた、新しいコンセプトである「クロスオーバー型」のレイヤ3スイッチAX4600Sシリーズを製品化したと発表した。6月12日から14日に幕張メッセで開催されるInterop Tokyo 2013に本製品を展示する。 レイヤ3スイッチは、高性能かつ拡張性が要求され、各種のモジュールの組合せや交換が可能なシャーシ型スイッチと、拡張性や柔軟性は限られるものの、省スペースでコストパフォーマンスが求められるボックス型スイッチというように、2つのアーキテクチャが、システムに応じて使い分けられている。 しかし近年は、ボックス型スイッチの回線収容密度やスイッチング容量などが増加し、従来シャーシ型スイッチを使用していた、コアスイッチとしての役割を果たすことが多くなってきた。ただし、構成が固定されているボックス型スイッチでは、インタフェース構成や各種機能の柔軟性、将来に向けての拡張性が課題となる。 アラクサラでは、このような課題を解決するために、シャーシ型と同様の柔軟性や拡張性を持ちながら、コンパクトでコストパフォーマンスの高い、「クロスオーバー型スイッチ」という新たなコンセプトに基づく、AX4600Sシリーズを製品化した。 クロスオーバー型スイッチは、複数種類のインタフェースに対応する処理の一部を、ボックス型スイッチと同様のエンジンに統合することで、高いコストパフォーマンスを維持しながら、必要に応じて交換可能なネットワークインタフェースモジュールを搭載可能とし、柔軟性や拡張性を実現する。 AX4600Sシリーズは、2013年度下期からの出荷を予定し、今後3年間で1000台の販売を見込む。AX4630S-4M40Gbps最大ポート数:2810Gbps最大ポート数:9610/100/1000Base-T最大ポート数:96予定標準価格(税抜):370万円~注…最大ポート数は、4スロット全てに同一種類のインタフェースモジュールを搭載した場合の最大搭載可能ポート数。40Gbpsの最大ポート数は、VRS接続用の背面の4ポートを含めた最大ポート数。前面の40Gbpsポートの最大数は24ポート。