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日本マイクロソフト、Officeで異体字の取り扱いを可能にするアドインを公開

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IVS Add-inを利用して異体字を選択している画面
  • IVS Add-inを利用して異体字を選択している画面
  • 代表的な「異体字」の例
 日本マイクロソフトは9日、Word、Excel、PowerPointなどのマイクロソフト製品上で「Unicode IVD(UTS#37)」に対応した異体字の取り扱いを可能にするアドイン「Unicode IVS Add-in for Microsoft Office」(IVS Add-in)を提供することを発表した。

 行政機関などの情報システムにおいて、氏名、地名などに用いられる異体字は、従来は「外字」として個別に作成・管理されている。そのため、異なる情報システム同士で異体字を含むデータをやり取りした場合、正確に表示できなかったり、また新たに外字データを作成したりする必要があった。「Unicode IVD(UTS#37)」とは、Unicode標準のなかでさまざまな異体字をユーザー定義文字(外字)を使用することなく、テキスト中に指定できる仕組み。Unicode IVDを使用することで、国際標準に準じた方法でデータ交換が可能になる。

 今回提供される「IVS Add-in」は、Windows 7、Office 2010などのマイクロソフト製品上で、Unicode IVD(UTS#37)に対応するおよそ58,000の異体字の活用を可能とするアドインとなっている。『IPAmj明朝』をはじめとしたUnicode IVD(UTS#37)に対応したフォントと組み合わせて使用することで、Office(Word、Excel、PowerPointなど)アプリケーション上で、異体字を含むデータの表示・印刷・編集などが可能となる。マイクロソフトの運営するオープンソースポータルサイト「CodePlex」より数日中にダウンロード可能となる予定だ。

 『Unicode IVS Add-in for Microsoft Office』は、Windows Vista(32ビット、64ビット)、Windows 7(32ビット、64ビット)で、Microsoft Office 2007、Microsoft Office 2010が実行可能な環境で動作する。また、本アドインと、入力補助ツール機能などをセットにした「IVS Add-in for Microsoft Office」有償版もイーストから発売される。なお、Windows 8、Windows Server 2012などの製品は、すでに標準でUnicode IVD(UTS#37)に対応済みのため、対応フォントをインストールするだけで異体字の入力・表示・コピーなどは可能となっている。
《冨岡晶》
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