下り最大110Mbps!WCP、MVNO向けネットワークサービスに新しい料金プランを追加 | RBB TODAY
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下り最大110Mbps!WCP、MVNO向けネットワークサービスに新しい料金プランを追加

エンタープライズ モバイルBIZ
Wireless City Planningのブース
  • Wireless City Planningのブース
  • 発表会にて、「SoftBank 4G」のマイクロセル展開を説明する孫社長
  • エリア全域110Mbpsをアピール
  • 実測値でも速いという結果が出たという
  • 今回発表された冬春モデルスマートフォンはすべて「SoftBank 4G」対応となった。
  • 下り最大110Mbps
 ソフトバンクのグループ会社であるWireless City Planning(WCP)は9日、同社が提供する高速ネットワークサービスのMVNO事業者向け標準プランを改定、新たな料金プランを追加した。

 同社は、同日にソフトバンクモバイルが開催した冬春新商品発表会と同会場内にブースを設置、基地局数の整備が順調であることや、料金プランの改定などを踏まえ、MVNO事業を積極的に推進していくことをアピールした。

 冬春新商品発表会でソフトバンクモバイルの孫社長(WCPの社長も兼任)は、2つのネットワークを軸にますます高速な通信環境を整えていくと発表したが、そのうちの一つ「SoftBank 4G」を提供するのがWCPだ。もう一つの柱であり、現在iPhone 5に使用されている「SoftBank 4G LTE」のネットワークが、FD-LTE方式を取っているのに対し、WCPが提供するのはAXGPという方式のネットワークシステム。これは、ウィルコムがPHSの技術として開発していたXGP方式を同社が承継し、さらに高度化させたもので、下り最大110Mbpsを実現するほか、アジアなどで主流となっているTD-LTEネットワークと、ほぼ100%の互換性を持っているという。

 エリア整備も順調に進んでおり、当初の開設計画において2012年度末(2013年3月末)までに設置すると申請していた基地局数は今年9月に前倒しで突破。2012年度末には全国政令指定都市の人口カバー率で100%に達する計画になっているとのこと。エリア整備についてブースの説明員に聞くと、「ウィルコムのXGP事業と共に、PHSの基地局も引き継いでいます。そのスペースにAXGPの基地局を設置できるため、トラフィックの状況に応じて柔軟に素早く基地局を設置することができています」した。エリアカバー率を上げていくうえで、どうしても物理的な場所の確保が問題になるが、そこに対して大きなアドバンテージを持っているということになる。

 MVNO向けのプランについて、これまでは一回線ごとに3,800円の基本料金という料金プランしか用意していなかったが、今回、割安の基本料金(1,900円/回線)に帯域10Mbpsあたり1,290万円の月額料金制を追加。10Mbps以降は1Mbpsごとに129万円の加算となり、たとえば、最大速度110Mbpsを必要としない事業者であれば、少ない帯域を効果的に利用できるようになった。これについて、「他の事業者さんと比べて特別安いというわけではなく、あくまで同等の価格帯にはなるが、下り最大110Mbpsのスピードや、カバーエリアの充実など、サービス面で差別化を図っていきたい」(説明員)とのことだ。

  これまで、「SoftBank 4G」対応製品としてはモバイルルータが1機種発表されているだけだったが、今回ソフトバンクモバイルの冬春モデルとして、6機種の「SoftBank 4G」対応スマホが発表された。WCPでは、こうしたタイミングで料金改定やエリアカバーについて訴求することで一層の注目を集め、積極的にMVNOの事業者を募集していきたいとしている。
《白石 雄太》
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