“1リットルのガソリンで何kmを走ることができるか?”燃費の限界にチャレンジする競技会「ホンダエコマイレッジチャレンジ2012」の全国大会が9月15日・16日の2日間、ツインリンクもてぎで開催され、中学生から社会人のチームまで全国各地の396チームが参加した。「ホンダエコマイレッジチャレンジ」の全国大会は、1981年に第1回大会が鈴鹿サーキットで開催され、今大会で32回目の開催となる。今大会では、一般クラスで出場した「水曜クラブ」が3242.784km/リットルの燃費を記録し、全クラス総合の最高記録を樹立したチームに与えられる“最優秀賞本田宗一郎杯”を受賞した。同大会に参加する車両は『スーパーカブ』などに搭載される4ストローク50ccエンジンを搭載。競技ではツインリンクもてぎのスーパースピードウェイのオーバルコースを、規定時間内に平均速度25km/h以上で7周(2人乗りクラス、市販車クラスは3周)走行後、ガソリンの消費量を計測し燃費を算出した。実際の競技を観察すると、どのチームもある程度まで加速するとエンジンを停止して惰性で走行するパターンを繰り返しており、いかに惰性で走る距離を伸ばそうという走行抵抗との戦いだ。各チーム、マシンの形状や走り方など、あらゆる要素の効率化を追求し、燃費性能の極限を目指していた。これまでの歴代最高記録は、2011年の全国大会で記録された3644.869km/リットルで、今回「水曜クラブ」が記録した燃費3242.784km/リットルは歴代3位の成績。湿度や温度によりエンジンの燃焼具合や路面との走行抵抗なども変化し、天候に左右されるシビアな競技となっている。同大会は合計7クラスで開催され、中学校クラスでは、長野県から参加の「篠ノ井西中Evolution」が燃費1031.167km/リットルで優勝。高等学校クラス優勝は「千葉県立下総高等学校 自動車部A」が燃費2067.621km/リットルで昨年に続き連覇を達成した。大学、短大、高専、専門学校クラスでは、石川県から参加の「KIT夢考房」が燃費2009.233km/リットルで昨年に続き優勝。そのほかニューチャレンジクラスは「矢板高校機械技術研究部OB」、2人乗りクラスは「矢板高校機械技術研究部C」、市販車クラスは、愛知県から参加の「Little Cubs」が、それぞれ優勝を獲得している。ホンダエコマイレッジチャレンジ2012全国大会決勝結果(●順位:チーム名:km/リットル)グループI(中学生クラス、エントリー台数24台)●1:篠ノ井西中Evolution:1031.167●2:崎市立宮前平中学校A チーム:1019.005●3:信大附属長野中teamアペイロン:722.124●4:篠ノ井西中Creation▽:627.039●5:信大附属長野中Air Force:619.334●6:芝学園技術工作部3号車:598.495グループII(高等学校クラス、エントリー台数147台)●1:千葉県立下総高等学校自動車部A:2067.621●2:埼玉県立進修館高校 機械研究部B:1810.716●3:埼玉県立川口工業高校 機械研究部A:1564.759●4:埼玉県立進修館高校 機械研究部A:1560.720●5:浜松城北工業高校 省エネ研究部A:1489.604●6:東京都市大学塩尻高校 原動機部B:1466.131グループIII(大学・短大・高専・専門学校生クラス、エントリー台数90台)●1:KIT夢考房:2009.233●2:名城大学Nova:1926.048●3:八戸高専自動車工学部 NP号II:1747.917●4:八戸高専自動車工学部 BG号 :1568.818●5:長野高専 Axis:1502.557●6:プライマリ feat tact:1408.101グループIV(一般クラス、エントリー台数58台)●1:水曜クラブ:3242.784●2:走れ!三輪車:2681.948●3:チーム ファイアボール:2601.201●4:チーム ベイント:1838.235●5:TEAM 10X-KUMAMOTO:1791.938●6:あぶらっ子:1654.663ニューチャレンジクラス(エントリー台数15台)●1:矢板高校機械技術研究部OB:1944.628●2:LUK JAO MAE KHONG PRAPA(タイ):1784.009●3:eLITE(中国):970.7532人乗りクラス(エントリー台数11台)●1:矢板高校機械技術研究部C:861.132●2:チームテクノ:609.623●3:長野高専 Eroica:458.181市販車クラス(エントリー台数51台)●1:Little Cubs:335.011●2:埼玉自動車大学校エコOB会:285.108●3:SuperCub‘s インジェクション号:259.706