セキュリティ競技会……暗号ファイル解読や模擬ハッキング
エンタープライズ
セキュリティ
-
コスパ最強の“手のひらサイズ”ミニPC「GT13 Pro 2025 Edition」「A5 2025 Edition」がGEEKOMから登場!
-
南シナ海の領有権問題でハッカーが
-
公式サイト、ハッキングの被害に…F1バーレーンGP
開催されたセキュリティ競技会は、CTF(Capture the Flag :旗取りゲームの意)と呼ばれるもので、複数のチームが暗号ファイルを解読したり、模擬的にハッキングを行うなどして、得点を競う。米ラスベガスで毎年開催される DEFCON CTF が最も有名。
日本から参加したチーム「Tachikoma(タチコマ)」は、東京大学、東京電機大学、東京工科大学、会津大学の学生で構成されたチーム。昨年 DEFCON CTF に参加したチーム「sutegoma2(ステゴマ2)」は、主にセキュリティ企業に勤務する社会人を中心に構成されており、メンバー全員が学生によるチームが海外CTFイベントに参加するのはこれまで例がなかった。17カ国72チームで争われた予選を通過した12チームが参加し、2日間にわたって競技が行われ、Tachikoma は最終順位9位と善戦した。
DEFCON CTF に日本人チームとして初めて本戦参加した sutegoma2 のリーダーである寺島崇幸(tessy)氏は今回の結果に関して「現在、国際的にCTFイベントが盛んに行われており、世界に出て実力を試すことにとても意味がある」と本誌に語った。
米DEFCON CTF、韓国Codegateなど、セキュリティ競技会は世界各国で開催されているが、単なるコンピュータオタクの余興ではなく、最新のサイバー攻撃パターンを大量に取得して分析を行うなど、国家の安全保障を最終的な目的として開催されていることは周知の事実だ。
日本でも、三菱重工などの防衛産業や衆参両院へのサイバー攻撃などが昨年相次いで表面化し、内閣官房情報セキュリティセンター(NISC)は「情報セキュリティ人材育成プログラム」の実施を進めており、第5の防衛領域とよばれるサイバー空間の安全保障を担保する人材育成のために、国内でも「SECCON」「HardeningZero 」などのCTFイベントが相次いで開催されつつある。
日本の大学生チームが露ハッカーイベントで健闘
《編集部@ScanNetSecurity》