フィンランドのノキアは11日（現地時間）、米国で8日に発売したWindows Phoneのスマートフォン「Lumia 900」にバグがあったと発表した。メモリ管理ソフトウエアにデータが消失する恐れのあるというもので、16日に修正アップデートが行われる。 Lumia 900はWindows Phoneのハイエンドモデル。ノキアとマイクロソフトにとって極めて重要なモデルで、米国で発売は大々的に報じられた。そのためバグがあったことに対してノキアでは最大級の対応をとっている。 まず、バグが純粋にソフトウエアだけの問題であるにもかかわらず、希望するユーザーには新品のLumia 900との無償交換に応じる。さらにユーザー全員に100ドル分のクレジットを提供。Lumia 900は2年契約が条件ながら99.99ドルで販売されているため、ユーザーは支払った金額以上のクレジットをもらえることになる。 ノキアとマイクロソフトは大々的なキャンペーンを行うなど、Lumia 900の販売を成功させるために全力を尽くしている。それでも、すでにiOSとAndroidが競い合っているスマートフォン市場に割り込むのは困難との見方が圧倒的だ。そのうえ今回のトラブルでスタートダッシュにつまずいた感は否めない。
米マイクロソフト、ハイスペックスマホ「Lumia 950 XL」など2機種発売
