JR四国は3月26日、香川県との観光パートナーシップ協定締結に合わせて、JR高松駅の愛称を「さぬきうどん駅」にすると発表した。この発表は話題を読んだが、同時に批判の声も多く上がったようで、最初の発表から3日後、急きょ愛称に“高松”を加え、「さぬき高松うどん駅」とすることが発表された。 そんなすったもんだがあったJR高松駅に、たまたま立ち寄ることがあったので、フォトレポートをお届けする。 まず駅正面だが、数年前に見たときと特に変わった様子はない。うどんをアピールするポスターなども見当たらず、駅名表示も「JR高松駅」のままだ。駅構内に入ってみても、ぱっと見たところ普通の駅のように見える。 構内をうろうろしてみると、ようやくその一角に「さぬき高松うどん駅」と書かれたバナーを発見!「高松」の表記は赤い判子を上からスタンプしたようなデザイン。しかし、隣には四国名物「アンパンマン列車」のカラフルなバナーが置かれており、そちらの方が目立っていた。 続いて、切符を購入しホームに入場。改札を抜けてすぐの大きな柱には、「さぬきうどん」をアピールする柱巻きのポスターがあり、右手を見るとうどん店もあり、少し雰囲気が出てきた様子。 ホーム中ほどの駅名表示板を見ると、通常の「高松」という大きな表示の下部に、確かに「うどん県 それだけじゃない香川県」と「さぬき高松うどん駅」の表示が。しかし、これも何か地味に感じてならない。また、「それだけじゃない香川県」と「高松」の表記は、上述の愛称変更に伴って急きょ追加されたもので、近くで見ると上からシールを貼った跡が見えていた。 そのほか、ホームには、俳優の要潤さん起用のポスターが多数掲出されており、そのポスターをモチーフにしたラッピング列車もちょうど停まっていて見ることができた。ただ、気になっていた「うどんネクタイ」と「うどん県バッジ」については、残念ながら観光シーズンではないためか、駅員さんは着用していなかった。 駅全体をまわってみて、正直なところ少し中途半端な印象を受けた。「さぬき(高松)うどん駅」という愛称は確かにインパクトがあり、注目も集めたと思うのだが、肝心の駅自体にあまり驚きがない。これから色々な催しなど行われるのだと思うが、駅全体で「さぬきうどん」のイメージが湧くように、もう少し工夫して欲しいと思う。