【Interop Tokyo 2011(Vol.26)】IPv4環境をそのままIPv6対応にするトランスレータ……セイコープレシジョン | RBB TODAY
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【Interop Tokyo 2011(Vol.26)】IPv4環境をそのままIPv6対応にするトランスレータ……セイコープレシジョン

エンタープライズ ハードウェア
セイコープレシジョンの製品がデモ展示されているセイコーのブース
  • セイコープレシジョンの製品がデモ展示されているセイコーのブース
  • デモ展示されているIPv4/Ipv6トランスレータ「TX-3740」。スループットが2倍になるなど、従来品のSX-3640から大幅に性能向上が図られている
  • TX-3740の接続イメージ。既存のIPv4ネットワークにゲートウェイとして同製品を追加し、IPv6ネットワークと接続することで、IPv4環境をそのままIPv6に対応させることができる
 2011年4月15日にはJPNICにおける通常申請で割り振り可能なIPv4アドレスの在庫がなくなり、長らく唱えられていた「IPv4アドレスの枯渇」が現実のものとなった。

 とはいえ、ただちにIPv4ネットワークがなくなるわけではなく、今後はIPv6ネットワークの普及がこれまで以上に加速し、インターネットにサービスを提供する企業サイトなどは、IPv4とIPv6の両方への速やかな対応を迫られることになる。会期中に「World IPv6 Day」が重なったInterop Tokyo 2011ではIPv6ネットワークへの移行のための具体的なソリューションが目立った。

 すでにIPv4ネットワーク上で安定稼働しているWebサーバをIPv6化するのは、システム担当者にとっても、企業にとっても大きなリスクだ。願わくば、現在の環境はそのままでIPv6に対応させたいという声も聞く。

 セイコープレシジョンのブースでデモ展示されているIPv4/Ipv6トランスレータ「TX-3740」は、そうしたIPv6ネットワークへの移行支援ソリューションの1つである。同製品は、IPv4とIPv6のプロトコル変換を行うゲートウェイで、たとえばすでにIPv4インターネット上に公開しているWebサーバをIPv6インターネットからもアクセスさせたければ、Webサーバが稼働しているIPv4ネットワーク上に同製品をゲートウェイとして追加し、IPv6ネットワークに接続すれば良い。

 TX-3740では、同社の従来品であるSX-3640から処理能力を大幅に向上させ、同時最大コネクション数1,000,000(SX-3640では50,000)、スループットは200,000パケット/秒(同100,000パケット/秒)となっている。

 トランスレート方式はNAT64で、変換プロトコルはTCP、UDP、ICMP、ICMPv6、マルチキャスト、ブロードキャストとなっている。また、冗長構成(アクティブ/スタンバイ)もサポートしている。なお、TX-3740の発売予定は2011年12月とのことだ。
《竹内充彦》
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