NTTドコモ、花粉を可視化する次世代サービスをデモ | RBB TODAY

NTTドコモ、花粉を可視化する次世代サービスをデモ

 NTTドコモは22日、秋葉原UDXビル内のアキバ・スクエアにおいて、次世代高速通信LTEサービス「Xi」(クロッシィ)を活用した実験的な試みとして、「体験!Xi花粉ナビ」イベントのデモンストレーションを行った。

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イベント会場の全景。20人の子供たちが今回のデモンストレーションに参加した
  • イベント会場の全景。20人の子供たちが今回のデモンストレーションに参加した
  • 花粉ナビを疑似体験する子供たち
  • パソコンの下に取り付けられたカメラモジュール。これで床のカラーマークを読み取る。モジュールはドコモが独自に開発したもので、傾斜センサーも組み込まれている
  • 花粉ナビの仕組み。床に置かれた地図上のマークを、パソコンのWebカメラで読み取って位置として認識。その情報を基にサーバーに問い合わせ、花粉キャラクターとGoogle Earthの地域映像を合成して、パソコン側に送る
  • 子供たちが思い思いに描いた花粉のイメージキャラクター
  • 実際にPC上では写真のように見える。花粉のキャラクターとGoogle Earthの地域映像が合成されて表示。花粉キャラクターだけでなく、東京では東京タワーが見えたり、沖縄では守礼門が見えたりする
  • アートディレクターの秋山具義氏
  • パソコンでの実画面。パソコンを傾斜すると4日前のデータも見られる工夫が凝らされており、当日の花粉データと比較することも可能
 NTTドコモは22日、秋葉原UDXビル内のアキバ・スクエアにおいて、次世代高速通信LTEサービス「Xi」(クロッシィ)を活用した実験的な試みとして、「体験!Xi花粉ナビ」イベントのデモンストレーションを行った。

 このデモンストレーションは、ドコモの基地局に設置している2500もの環境センサーネットワークから取得した花粉飛散量データを基に、イラスト化された花粉量をパソコン上で表示させるという取り組みだ。Xiの高速性・大容量・低遅延という特性を活かし、膨大なデータをスムーズに処理することでデモを実現した。

 具体的には、イベント会場の床に特殊な日本地図を設置。地図には全国11ヵ所の地域(沖縄地区のみ杉が存在せず花粉がないため、例外的な処理が施されていた)を表す5色(赤・黄・青・緑・紫)×2型(丸と四角)のマークが10種類ほど付いている。子供たちは、この地図の上を歩きながら、パソコンの下に設置されたWebカメラモジュールでカラーマークを読み取っていく。そして子供が立っている位置が認識され、その位置情報がサーバー側へ送られる。サーバーは受信した位置情報を基にして、花粉センサーから取得済みの花粉飛散量データと、Google Earthの地域映像を、パソコン側へ送り返す仕組みだ。

 花粉の飛散量データを分かりやすくするために、これらのデータは子供たちが描いた花粉キャラクターと関連付けられており、飛散状況を仮想的に映像として表示。また、カメラモジュールには傾斜センサーも内蔵されており、当日午後3時現在のデータだけでなく、4日前の花粉の飛散状況もパソコンを傾けるだけで簡単に比較できるようになっていた。

 発案者であるアートディレクターの秋山具義氏は、「毎年この時期になると花粉に悩まされている方がたくさんいます。しかし空気中で実際にどのくらい花粉が飛散しているのか分かりません。どの地域に、どのくらいの花粉があるのかをイメージできるようにしたかった。花粉情報を可視化することで、花粉が多いときはマスクをしましょう、というような対応ができると考えました」と開発のきっかけについて説明した。

 とはいえ、やはり花粉で苦しむ人にとって、花粉の飛散データをそのまま見せるのは何となく味気ないし、気持ちもあまり良いものではない。そこで前述のように、今回は花粉をキャラクター化して親しみを感じられるように工夫したという。実際のデモでは、花粉のイラストを描いてくれた一般小学生20名が3つのチームに分かれて参加。チームごとにパソコンを持ちながら、自分の描いたキャラクターを探して、地図上の各地区を移動していた。子供たちは、花粉のキャラクターが現れると、「すごく面白い」と歓声を上げていた。

 ドコモの川口氏(プロモーション部)によれば、「今回のイベントは、Xiの持つ高速・大容量・低遅延という特徴を、いかに世にアピールできるかということを狙って実験的に行ったもの。システム開発上では、環境センサーとデータをうまく組み合わせることが難しい点だった」という。あくまで今回のイベントはマスコミ向けのものだったが、場合によっては今後同様のイベントを実施することも検討するという。
《井上猛雄》

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