NTT西、「デジタルフォトフレーム」活用の“振り込め詐欺”対策実験を来週スタート | RBB TODAY
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NTT西、「デジタルフォトフレーム」活用の“振り込め詐欺”対策実験を来週スタート

エンタープライズ セキュリティ
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 西日本電信電話(NTT西日本)は、デジタルフォトフレーム型の三者通話機能を有した電話アダプターである「KIZUNA(絆)」(コードネーム)を用いて“振り込め詐欺”への対策とするトライアルを来週15日より実施することを発表した。

 このトライアルは岡山県真庭市において2011年1月31日までの期間限定で実施されるもの。すでに誰もが“振り込め詐欺”の存在を知っているようになったはずだが、それでも被害は後を絶たない。警察庁発表によれば、2010年度上半期においても、月平均で約6億円の被害が発生しているという。また被害者の84.5%は60歳以上の高齢者で、犯行の手口は身内や警察等を装い被害者へ電話をかけている状況が報告されている。

 NTT西日本では、核家族化によるコミュニケーションの減少で、不審な電話の着信時に身内などへ即座に相談・確認できないことが、被害が減らない原因の1つと考え、特に被害の多い高齢者向けに、三者通話機能を有し操作が簡単で画面の見やすい「デジタルフォトフレーム型電話アダプター」を活用した“振り込め詐欺”対策の取り組みを行うとしている。具体的には、サービス面・技術面での検証を目的としたトライアルを実施する。

 「デジタルフォトフレーム型電話アダプター」(開発中につき発売未定)は、本機器の電話帳に登録されていない番号からの着信時には、“振り込め詐欺”等の不審な電話からの着信に警戒を促す注意喚起画面が表示される。また、かかってきた電話との通話中に、画面に表示されている身内などの登録者へワンタッチで電話をかけ、登録者が電話に出ることで、三者での通話ができ、即座に相談や確認が行えるとともに、いっしょに通話を聞くなどの対応が可能となる。さらに、ワンタッチ画面には登録者の名前だけでなく写真も登録できる。通常時はデジタルフォトフレームとして写真をスライドショーで表示し、電話を発信する際にはフォトフレームの画面上にワンタッチ画面が表示され、写真にタッチするだけで電話をかけることができる。

 トライアルでは、岡山県真庭市の約20世帯の自宅に「デジタルフォトフレーム型電話アダプター」を設置し、各種機能の有効性・操作性の確認を行う。また、最近の“振り込め詐欺”における犯行の手口等の情報を岡山県警から提供を受ける。“防犯訓練”も実施するとのこと。
《冨岡晶》
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