NTTデータ、動画共有サイトへの不正投稿を自動的に検出するサービスを開始 | RBB TODAY
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NTTデータ、動画共有サイトへの不正投稿を自動的に検出するサービスを開始

エンタープライズ ソフトウェア・サービス
「コンテンツ特定サービス」の概要
  • 「コンテンツ特定サービス」の概要
  • 「コンテンツ特定サービス」のシステム概念図
 NTTデータは16日、動画共有サイト事業者向けに、自社サイト上に投稿されるファイルに含まれるメディアコンテンツ(音楽や映像など)を自動的に特定し、第三者が著作権を有するコンテンツの不正投稿を監視する「コンテンツ特定サービス」の提供を開始した。
 
 「コンテンツ特定サービス」は、サイト上にファイルが投稿される際に内容を自動的に解析し、あらかじめデータベースに登録された楽曲や動画の特徴情報と照合することでファイルに含まれている著作物を特定するもの。これにより、第三者が著作権を有するメディアコンテンツの不正投稿の有無を検知することが可能。また不正防止のみならず、コンテンツ特定結果から視聴コンテンツに関連する商品情報や広告に連動させることにより、動画共有サイト事業者の新たなサービスも展開可能だという。このサービスは、昨年10月より大手動画共有サイト「ニコニコ動画」にて試験運用されており、今回新たに動画共有サイト事業者向けに展開する。

 このサービスでは、音や映像から抽出した特徴データ同士を高速に照合する“ロバストメディア探索技術”(RMS技術)を用い、動画共有サイト事業者向けにサイト上に投稿されるメディアコンテンツを自動検知する。この技術は、NTTコミュニケーション科学基礎研究所が開発したものだ。これまでインターネット上のコンテンツ不正流通対策については、流通状況を把握し、必要に応じて該当コンテンツの削除を動画サイト事業者側に依頼、事業者側で依頼に基づき削除を実施するのが通常だったが、本サービスにより違法性を含むメディアコンテンツの流通を未然に防ぐことが可能となる見込み。メディアファイルから抽出した特徴データと、データベースに格納したオリジナルコンテンツの特徴データとを照合、NTTデータは、これら特徴データの抽出機能および照合機能を提供する。なお、特徴データの抽出と照合は、音と映像の両方によって実施。抽出されたデータは非可逆であり、元の素材に復元することは不可能であるため、オリジナル素材が流出する心配はないとのこと。

 NTTデータは2008年12月にサービス開始した著作権者向け「コンテンツモニタリングサービス」に加え、海外も含めたさまざまな動画共有サイトへのサービスの展開を図っていくとしている。
《冨岡晶》
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