Kinectの別分野への展開も・・・マイクロソフト2011年度経営方針説明会 | RBB TODAY
※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています

Kinectの別分野への展開も・・・マイクロソフト2011年度経営方針説明会

エンタープライズ マイクロソフト
マイクロソフト代表取締役社長 樋口氏
  • マイクロソフト代表取締役社長 樋口氏
  • マイクロソフト株式会社 2011年度経営方針記者会見
  • マイクロソフト 樋口社長
 マイクロソフトは、新年度の始まりとなる7月に毎年恒例となっている経営方針説明会を東京・品川の品川グランドタワーにて開催しました。この場所は来年2月からマイクロソフトの新本社が入る予定の場所でもあります。

 説明会では樋口秦行社長以下、経営陣が勢ぞろいし、昨年度の概況と今年度の取り組みについて話されました。また、説明会後は役員を交えての懇親会が行われました。

 樋口社長が強調したのは「リセットピリオド」という言葉。リーマンショックに端を発した経済危機でマイクロソフトとしても大幅なリストラを含む事業再構築を迫られました。そして全ての基本に立ち返り基本動作に戻る事がリセットピリオドであったとし、これを乗り越えられた企業だけが今後の成長に繋げていくことが出来ると語りました。

 今年度は新興国を中心に景気は回復基調に迎う事が予想されます。しかし樋口社長は「企業の需要は以前のようには戻らない」と警告。これまでのような重厚長大なシステムではなく、オープンな環境、柔軟なITへのニーズが高まっているとコメント。クラウドやソリューションビジネスへ注力していくとしました。

 クラウドについてはWindows Serverに対するWindows Azure、SQL Serverに対するSQL Azure、Exchange Serverに対するExchange Online、という風に、プラットフォーム、データベース、ID管理、ビジネスアプリケーション、コラボレーション、コミュニケーションなどあらゆる段階で、既存のソフトウェアと同様の事がクラウドで実現できるようにしていくということです。これにより、クラウドへの移行、さらにはクラウドからの移行を容易に実現していくとのこと。

 基本戦略となるパートナー協業もより深化していきます。大手町に開設したテクノロジーセンターは好評を得て予約の取れない状態が続いているそうです。戦略分野では、生産性向上、データベース、仮想化などで協業を進めます。また、ミドルウェア連携(富士通)、情報共有基盤(サイボウズ)、運用管理基盤(日立製作所)などでは製品連携も行っていきます。

 マイクロソフトの本来の主軸事業であるクライアントインフラ&PC活用の拡大も重要なポイントです。企業ユースにおけるWindows 7やOffice2010の展開を図っていくほか、コンシューマー向けにはLiveサービス、Office 2010 Web Apps、次期IE8、bing正式版などを投入していきます。さらに教育機関や家庭向けにはデジタル教科書・教材、キッズPCなど教育へのPCの利活用を行政とも連携しながら進めていきたいということです。樋口社長の口からは外資ではあるものの、日本の企業市民として日本の将来や競争力向上に尽力していきたいとの思いが語られました。

 マイクロソフトは来年2月で設立25周年を迎えます。それに合わせて日本法人を日本マイクロソフト株式会社と改称。同時に本社を品川ゲートシティに移転。品川本社、大手町、調布という3事業所の体制となります。25周年のロゴも制定し、積極的に利用していくとのこと。

 XboxについてはKinectが紹介されました。マイクロソフトは毎年1兆円の研究開発投資を行っていますが、その中でも認識技術というのは大きな課題です。その成果の一つとしてKinectがあり、Xboxのみならず「当然PCやビジネスユースでの展開も考えられる」とのことでした。発売は年末です。(インサイド編集部 土本学)
《RBB TODAY》
【注目の記事】[PR]

関連ニュース

特集

page top