【レビュー】エンタメノートPC「HP Pavilion Notebook PC dv6i」 | RBB TODAY
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【レビュー】エンタメノートPC「HP Pavilion Notebook PC dv6i」

IT・デジタル ノートPC
「asagiri」の表面にはHP Imprint技術による、波打つようなキメ細かい線が、刻印されている。
  • 「asagiri」の表面にはHP Imprint技術による、波打つようなキメ細かい線が、刻印されている。
  • dv6i
  • dv6iの側面
  • タッチパッドの上にはオンオフ切り替えボタンがある。タッチパッド右にはスクロールバーが配置
  • dv6i
  • キーボード
  • dv6i
  • dv6iの側面
 今年の1月に販売が開始された15.6型のA4ノート「HP Pavilion Notebook PC dv6」シリーズ。インテル製のCPUやグラフィックスにNVIDIA GeForce GT230Mを搭載したdv6iと、CPUにAMD 製、グラフィックスにATI Mobility Radeon HD4200を搭載するなど、価格を抑えた仕様のdv6aの2種類がある。

 dv6シリーズの細かいスペックは過去の記事を参照していただくとして、今回筆者が手にしたのは、dv6i。OSに「Windows 7 Professional」(32bit)を採用し、CPUはインテルCore i5-430Mを搭載したモデル。CPUはほかにもi7-720QMも選択可能。販売開始当初はi3-330Mも存在したが現在では生産中止となっているようだ。

 サイズは幅380mm×奥行き258mm×厚さ40mm前後で、重さは2.8kg。テンキーがついているという事もありサイズは若干大きめとなっている。このようにサイズが大きめであることや、映像の観賞やゲームなどが主な用途の1つとされている事などを考慮すると、外に頻繁に持ち出すというよりは、屋内での利用がメインになるだろう。実際バッテリーの駆動時間も3.4時間とかなり短めとなっている。

 dv6iの特徴とされている点はまずデザイン性。外観のデザインにはHP製のノートPCではお馴染の「HP Imprint(インプリント)」を採用。これは、樹脂を流し込んだフィルムを対象物に転写する技術で、印刷ではないため、模様がはげることなく、傷もつきにくいという特徴がある。2つ目の特徴はエンターテイメント性で、書き込み可能なBlu-rayディスクドライブの搭載や、液晶ディスプレイは16:9というハイビジョンコンテンツの閲覧に適したアスペクト比の15.6インチディスプレイを採用するなど高画質な映像を楽しむための仕様となっている。さらに前述のように、グラフィックスにはノートPCとしては強力なGeForce GT230Mを採用するなど3Dゲームなども視野に入れたつくりになっている。

 まずはdv6iの特徴とされているデザイン性とエンターテイメント性についてそれぞれ触れてみよう。

 外観のデザインだが、カラーは白が基調の「asagiri」のみとなる。表面にはHP Imprint技術による、波打つようなキメ細かい線が、刻印されている。「朝霧が夜明けとともに風に流れて晴れてゆく様子」がモチーフだそうだ。一見独特な模様だが、うるさい感じはなく、とてもシンプルで愛着のわきやすいデザインだと感じた。1つ気になった点は、なめらかで上品なデザインとは反し、本体が少し厚めであること。厚さは約40mm程だが、もう少し薄ければ、外観の繊細なデザインがさらに際立ったように思う。また白が基調なため、使い込んだ際の汚れが心配だ。ちなみに同シリーズでスペックの異なるdv6aのカラーは、黒を基調とした「kirameki」となる。

 続いてエンターテイメント性について。dv6iはグラフィックチップに「NVIDIA GeForce GT230M」を採用し、3Dゲームにも対応しているというが、気になるのはどのレベルのゲームまで対応できるかということだろう。「GeForce GT230M」と言えば、ゲームでいうと「STREET FIGHTER IV」や「Hearts of Iron III」などの推奨レベルだが、性能は ミドルクラスで「GT 130M」や「GeForce 9600M GT」より少し上といったところだろうか。ノートPCとしては高いスペックだが、それでも性能としては中間といったところなので、自分の要求するスペックと予算のバランスを考慮する必要がでてくる。

 ただ3Dのゲームや3Dコンピューターグラフィックスを扱ったり動画編集をするのでなければ、グラフィックチップの性能を気にする必要は特にないだろう。そういったユーザーには、グラフィックスやCPUなど価格を抑えた性能になっているdv6aが、選択肢の1つになるだろう。
 
 液晶ディスプレイは、15.6インチワイドHDウルトラクリアビュー・ディスプレイ(1366x768/最大1,677万色)。前述の通りハイビジョンと同じ16:9のアスペクト比なので、ハイビジョンコンテンツの視聴時に、上下に黒い帯が表示されることがない。液晶の表示だが画面の彩度が低めという印象を持った。映像やゲームを楽しむ際には少し物足りない気がするが、目は疲れにくいだろう。

 オーディオはALTEC LANSINGブランドを採用。ノートPCの音質としては全く不都合を感じない音質になっている。ただ贅沢を言えば、若干音の抜けが良くなく、こもった感じもあり、音楽で言えばビートの効いたエレクトロニカを聞いた際には特にそれを感じた。

ベンチマークテストはWindows エクスペリエンス インデックスで行った。結果は総合が5.7。プロセッサ、メモリ、グラフィックス、ゲーム用グラフィックスは全て6.4、プライマリハードディスクが5.7だった。またFinal Fantasy XIのベンチマークソフトを使って性能スコアを試した。同ゲームは性能スコアとして2000~2500程であれば、デフォルト状態においてゲームの設定などにも左右されず楽にプレイできるが、こちらのスコアは最終的に7400を超えたため、全く問題なくプレイできるレベルといえる。3DMarkは、3DMark Scoreが12,244、CPU Scoreが15,225だった。

 また本体のユーザビリティの部分にも少し触れてみたい。dv6シリーズはタッチパッドのオンオフ切り替えや、無線LANの切り替え様々な機能がキーボード上のボタンで操作できるようになっており、非常に便利に感じた。中でも無線LANの切り替えと、音声オンオフの切り替え、音量調整などはボタンではなくタッチ式にするなど、キーボード周りがシンプルに収まっている。またタッチパッドは十分なサイズがあるものの、押し心地が若干固く、押しづらいと感じた。

 同製品はノートPCとしてはスペックの高めのCore i5×GeForce GT230Mの組み合わせということで、あまりコストをかけずゲームや映像を楽しみたいというユーザーにはお薦めの機種ではないだろうか。

次回は6月に発表されたdv6iの夏モデルをレビューする。
《RBB TODAY》
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