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ジュニパーネットワークス、コストとIT管理者の負担を軽減するデータセンター・ソリューションを発表

エンタープライズ ソフトウェア・サービス
 ジュニパーネットワークスは18日、コストとIT管理者の負担を軽減するデータセンター・ソリューション「New Network」を発表した。

 「New Network」は、データセンター・ネットワークの運用コストと複雑性を大幅に削減し、アプリケーションとビジネス・パフォーマンスの向上を支援する新しいソフトウェア、サービス、システム、およびパートナーシップで構成されたものとなっている。自動化、仮想化技術、ファブリック技術を統合して革新することで、最大50%の作業時間短縮を実現し、またデータセンター・ネットワークの機器コストを最大35%まで削減できるとのこと。また今回、ネットワーク・パフォーマンスを5倍向上させるスイッチ、および8倍向上させるルーターも発表された。

 簡素化においては、ジュニパーネットワークスの新しい「3-2-1」データセンター・ネットワーク・アーキテクチャの、現状の3層構造を2層構造に縮小する「バーチャルシャーシ」のファブリック技術により、従来のデータセンターのフラット化と簡素化を可能にした。将来的には、ジュニパーネットワークスの「Project Stratus」のファブリック技術により1層まで圧縮が可能になるという。また、単一ネットワークOS(Junos)、単一OSのリリースプロセス、柔軟性のあるソフトウェア・プラットフォーム(Junos、Junos Space、Junos Pulse)により、簡素化を支援している。このようなソフトウェアやアーキテクチャを基に、ジュニパーネットワークスは、ネットワーク・パフォーマンスを大幅に向上させる新しいルーター(MX80 3D)と10ギガビットのイーサネットスイッチ(EX4500)、さらに、ネットワークを束ねるデータセンター・ロードマップを発表した。

 自動化においては、Junos Spaceがデータセンター・ネットワークのプロビジョニング、管理、サポートを自動化するネットワーク・アプリケーション・プラットフォームを提供することで、データセンターの運用コストを削減し、ユーザー・エクスペリエンスを改善する。これにはJunos Space(2009年10月発表)を基にした「Juniper Virtual Control」「Juniper Ethernet Design」「Juniper Security Design」の、3つの新しいソフトウェア・アプリケーションが含まれる。「Juniper Virtual Control」は共通のオーケストレーション・プラットフォームから物理システムと仮想システムを管理するアプリケーション、「Juniper Ethernet Design」は迅速なコンフィグレーションやデータセンター・ネットワークの設定を可能にする、統合イーサネット管理アプリケーション、「Juniper Security Design」は迅速かつ簡易なセキュリティー・ポリシーの設定を可能にする、管理アプリケーションだ。

 また、「Virtual Control」を実現するため、ジュニパーネットワークスは、新たにVMwareと協業し、VMwareのオープンAPIを活用することで、物理および仮想ネットワーク構成要素間のシームレスなオーケストレーションを可能にすることを発表した。

 セキュリティ強化の面では、ジュニパーネットワークスのネットワーク・セキュリティは、仮想化、Web 2.0、そしてクラウドサービス展開にともなう新規ユーザー動作の管理や、データセンターのデータフロー変更に対するIT管理者の適切な対応を支援する。この「ダイナミック・セキュリティモデル」は、新しい「AppTrack」ソフトウェアを使用したジュニパーネットワークスの「SRXシリーズ」サービスゲートウェイでさらに強化される。この機能により、IT管理者はこれまでにないレベルのアプリケーションとユーザー動作の見える化を実現でき、障害の特定も可能になり、データフローの管理改善も実現できる。Junos PulseとJunos Space(Security Designを含む)により、IT管理者は、デバイスからデータセンターまでのネットワーク上のアイデンティティ、アプリケーション、およびポリシーを同時に管理することが可能だ。また、IBMが「SRXシリーズ」のOEM版を出荷開始し、同社の顧客が、同社のデータセンターの統合ソリューションの1つとして、世界最速のネットワーク・ファイアウォールを利用できるようになったとのこと。
《池本淳》
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