スマートフォン市場は今後も世界規模で拡大へ――矢野経研調べ | RBB TODAY
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スマートフォン市場は今後も世界規模で拡大へ――矢野経研調べ

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国内スマートフォン市場規模推移
  • 国内スマートフォン市場規模推移
  • 国内スマートフォン市場規模推移(グラフ)
  • 世界市場スマートフォン市場規模
  • 世界市場スマートフォン市場規模推移(グラフ)
  • 2009年世界市場スマートフォン市場地域別構成比
 6月に新型iPhoneの発表が噂され、4月に発売されたXperiaも好調。発売されたばかりのHTC Desireも大きな注目を集めるなど、今年はスマートフォンが一気に広がる様相を呈している。

 矢野経済研究所では、2009年7月~2010年4月の期間、「スマートフォン市場に関する調査」を実施、11日に調査結果を発表した。調査対象は国内移動体通信サービス事業者、国内携帯電話メーカー、海外携帯電話・スマートフォンメーカー、海外PCメーカー、海外PNDメーカーなどで、直接面談や、電話/e-mailなどによるヒアリングを行なった。
 
 まず、2009年国内市場におけるスマートフォン出荷実績は、前年比43%増の194万5,000台(前年実績は136万台)。これら成長を後押ししたおもな要因として、同研究所では、外出時におけるweb閲覧やSNS利用ニーズなどの拡大や、若年層/女性ユーザーへの浸透、料金体系やインフラを含めた無線ブロードバンド環境の整備などを挙げている。

 これらの背景により、今年は通信事業各社がスマートフォン普及に向けた取り組みを強化。注目点として、「新プラットフォームに対応した製品の導入」、「端末スペックと使い勝手のさらなる向上」、「アプリケーションの充実と流通の仕組み構築」、「日本市場のニーズに合わせたカスタマイズ」を挙げた。これにより、今年は前年比46%増の284万台、2013年には571万台へと市場拡大が見込まれるとしている。

 一方、世界市場に目を向けると、2009年の出荷実績は前年比11.1%増の1億5,193万台(前年実績は1億3,672万5,000台)。世界的な経済不況が進んだ中においても成長したポイントとして、各地での3G回線網の強化を挙げた。世界のおもな地域別構成比は欧州が35.4%、北米が27.8%、アジア・オセアニアが27.3%。

 今年の製品トレンドとしては、タッチパネル製品やオープンプラットフォーム対応製品の増加、デザイン重視/小型化といったラインアップの拡充などを挙げ、今後は地上デジタル放送や3D対応、HDムービー撮影機能など、より高機能化した製品が出てくるのではないかと推測している。また今年以降は、それらハイスペック機と、通信事業者が自社ブランドで提供する低価格機の2極化が進むのではないかとの見解を示した。

 世界市場においては、今年は途上国の経済発展に伴う市場好転により、前年比15.3%増の1億7,514万5,000台の出荷と予測。従来から好調な欧州、北米に加え、中国、インド、ASEAN諸国を中心としたアジア・オセアニア市場での伸びが期待されるとしている。
《小口》
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