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警察庁「インターネット・ホットラインセンター」、上半期は通報62,462件 〜 違法情報が大幅増

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通報受理件数の推移
  • 通報受理件数の推移
  • 通報処理及び警察の対応状況等
  • 2009年(平成21年)上半期の違法情報の内訳
 警察庁は24日、2009年上半期の「インターネット・ホットラインセンター」の運用状況について公表した。

 警察庁では、出会い系サイトの禁止誘引情報や登録制サイト内の児童ポルノ・わいせつ物公然陳列画像などの違法情報を収集し、インターネット・ホットラインセンターに通報する業務を2008年10月1日から外部委託している。「インターネット・ホットラインセンター」は、一般のインターネット利用者からの違法情報、有害情報に関する通報を受け付け、警察への通報、プロバイダや電子掲示板の管理者などへ削除依頼などを行っている。

 今回のまとめによると、2009年上半期にセンターが受理した通報件数は、62,462件(月平均10,410件)。前年同期は66,832件だったため4,370件減(6.5%減)となった。

 わいせつ物、児童ポルノに関する情報などインターネット上での流通が法令に違反する情報(違法情報)は、10,573件(前年同期6,139件。対前年同期比4,434件、72.2%増)で大幅に増加した。このうち、外部委託しているサイバーパトロールから通報された情報は2,797件(全体の26.5%)。殺人などの違法行為の請負などに関する情報、集団自殺を呼び掛ける情報(有害情報)は、2009年上半期は3,535件(前年同期2,727件。対前年同期比808件、29.6%増)。違法情報、有害情報には分類されない、知的財産権侵害に関する情報や、子供に悪影響を及ぼすおそれのあるポルノ情報や出会い系サイトの存在情報などについては、2009年上半期は53,370件(前年同期61,278件。対前年同期比7,908件、12.9%減)で、やや減少した。

 2009年上半期中にセンターからプロバイダなどに対し、違法情報として削除依頼を行った5,086件のうち4,271件(84.0%。前年同期89.1%)が、また、有害情報として削除依頼を行った1,151件のうち892件(77.5%。前年同期71.9%)が削除された。警察として、センターから通報を受けた違法情報をもとに、2009年上半期中に検挙に至ったものは52件(前年同期4件。対前年同期比48件、13倍)。このうち、外部委託しているサイバーパトロールから通報された違法情報を端緒としたものは31件(全体の59.6%)だった。警察庁では、諸外国におけるホットライン相互間の連絡組織であるINHOPE(International Association of Internet Hotlines)を通じた違法情報への対応を推進しており、2009年上半期中は、海外へ349件の通報を行うとともに、海外から313件の通報を受理して警察への通報、国内のプロバイダ等へ削除依頼を実施したとのこと。
《冨岡晶》
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