エイサー、マルチブランド戦略で3年以内の日本シェアトップ5を目指す! | RBB TODAY
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エイサー、マルチブランド戦略で3年以内の日本シェアトップ5を目指す!

IT・デジタル ノートPC
日本エイサー代表取締役社長 ボブ・セン氏
  • 日本エイサー代表取締役社長 ボブ・セン氏
  • エイサーインコーポレイティッド マーケティング&ブランディング コーポレート バイスプレジデント ジャンピエロ・モルベーロ氏
  • 6つのユーザープロファイル
  • 各プロファイルに合わせたブランドのノートPC
  • 各プロファイルに合わせたブランドのデスクトップPC
  • 日本エイサーマーケティングコミュニケーション課マネージャー 瀬戸和信氏
  • ミニノートPC「Aspire one」
 日本エイサーは15日、マルチブランド戦略の記者発表会を都内で開催した。

 マルチブランド戦略とは、1つの製品カテゴリーの中に複数のブランドを展開する方法。同社の母体企業となるエイサーグループは、2007年9月にGateway、2008年1月にPackard Bellの買収を完了し、グループとして現在、acer、Gateway、Packard Bell、eMachinesの4ブランドを有している。今回の発表は、自動車業界や化粧品業界ではすでに行われているマルチブランド戦略を、PC業界では初めてエイサーがこの4ブランドで行うというもの。同社代表取締役社長のボブ・セン氏はこの戦略をシェア拡大の大きな戦略と位置付け、「3年以内に日本でのシェアトップ5に入る」と目標を掲げた。

 今回のマルチブランド戦略におけるエイサーのグローバルな動きを、エイサーインコーポレイティッド マーケティング&ブランディング コーポレート バイスプレジデントのジャンピエロ・モルベーロ氏が解説。エイサーは世界の個人PC市場のユーザープロフィールを以下のような6つに分割した。

1、業界をリードするハイテク専門家
2、専門家ではないがハイテクの知識はある。ただし、収入は十分でない
3、保守的なグループで専門家に追随する
4、トレンディなデザインや流行に敏感な若者
5、最低限の知己を持つ高齢者
6、倹約かでコスト重視。でも、高価値の技術を理解できる

 従来ならばユーザー数の多い部分に製品を投入するところを、エイサーはブランドを分けてこれらのプロフィールすべてにあった製品を提供。1〜3はacer、4と5はGatewayもしくはPackard Bell、6はeMachinesというブランド展開になるという。さらにモルベーロ氏は、「同一価格でも複数のブランド製品を投入し、ユーザーにあわせた差別化が重要。また、ブランドや地域ごとの専用製品とマーケティング策定も必要だ」という課題もあげた。

 そして、2011年の売り上げ目標を300億ドルとし、ノートブックではシェア1位を目指すと語った。なお、これを実現するには年15%の成長率、ノートブックにおいては年35%の成長率が必要になるという。

 日本市場では、前出のブランド展開を踏まえつつ、日本に進出した際に高いブランド力を持っていたGatewayをハイブランドポジションで、acerは高い製品技術を使った製品重視のハイテクノロジーポジションで、eMachinesは価格性能比を発揮できるローテクノロジーからハイテクノロジーの広いポジションで製品を展開。「吸収した企業ブランドをそれぞれのユーザーのニーズに当てていくのが我社のマルチブランド戦略になる」と同社マーケティングコミュニケーション課マネージャーの瀬戸和信氏は説明した。さらに、「企業合併によるブランド整備などの問題は残っているが、個人PC市場の強化を図るためにこの戦略は非常に有意義」とし、よりユーザーあったPCを提供することで3年以内に日本市場トップ5になるという考えを改めて示した。

 そのほか、ミニノートPC「Aspire one」をeMachinesブランドではなくacerブランドで出した点については、「Aspire oneは、ローコストのエントリーモデルではなく、多くのハイテクノロジーが使われている。ブランドの位置づけは価格の違いではなく、製品を買うときの動機の違いにあるので、acerブランドになった」とモルベーロ氏が説明。さらに12月発売予定の新しいミニノートPCについても「GatewayやeMachinesブランドの定義にあった新製品も投入していきたい」と付け加えた。
《近藤》
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