日本TI、業界最低消費電力の浮動小数点汎用DSPなど3製品を発表〜スタンバイ時62mW、アクティブ時470mW | RBB TODAY
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日本TI、業界最低消費電力の浮動小数点汎用DSPなど3製品を発表〜スタンバイ時62mW、アクティブ時470mW

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浮動小数点汎用プロセッサ「TMS320 C6745」DSPおよび「TMS320 C6747」DSPと、浮動小数点アプリケーション・プロセッサ「OMAP-L137」
  • 浮動小数点汎用プロセッサ「TMS320 C6745」DSPおよび「TMS320 C6747」DSPと、浮動小数点アプリケーション・プロセッサ「OMAP-L137」
 日本テキサス・インスツルメンツは7日、業界で最低消費電力となる浮動小数点汎用プロセッサ「TMS320 C6745」DSPおよび「TMS320 C6747」DSPと、浮動小数点アプリケーション・プロセッサ「OMAP-L137」の3新製品を発表した。

 これら浮動小数点汎用製品は、TIの「C674x」DSPコアをベースとし、浮動小数点特有の利点を持ちながら、固定小数点デバイス特有の利点である低消費電力・低コストのペリフェラルを組み合わせており、従来の浮動小数点プロセッサと比較して、ポータビリティ、接続性、コスト効率に優れたものとなっているとのこと。USB 2.0/1.1、10/100イーサネット・マックおよびMMC/SDインターフェイス等のペリフェラルが含まれており、幅広いアプリケーションに応用可能だ。

 「C6745」DSPは300MHzで動作し、システム制御用の複数のシリアルポート、最大16個のシリアライザおよびFIFOバッファがついた複数チャンネル・オーディオ・シリアルポート(McASP)を搭載する。また、NAND/NOR型フラッシュ向けの8ビット外部非同期メモリー・インターフェイス(EMIFA)とSDRAM型向けの16ビット高速同期外部メモリー・インターフェイス(EMIFB)の2つの外部メモリー・インターフェイスを搭載する。

 「C6747」DSPは、「C6745」DSPのすべての機能に加え、128KBのオンチップRAMを追加したものとなる。また「C6747」のEMIFAとEMIFBはそれぞれ16ビット/32ビットにアップグレードが可能。さらにLCDコントローラを搭載する。「C6745」および「C6747」の消費電力は、スタンバイ時に62mW、アクティブ時の全体で470mWとなる。

 「OMAP-L137」アプリケーション・プロセッサは「C674x」浮動小数点DSPコアとARM9を搭載しており、それぞれのコアは最大300MHzで動作する。「C6747」DSPとピン互換性があるため、これら異なるプロセッサを用いて、さまざまなレベルの複数製品を同時に開発することも可能となっている。「OMAP-L137」アプリケーション・プロセッサの消費電力は、スタンバイ時は62mW、アクティブ時全体は490mWとなる。

 「C6745」「C6747」「OMAP-L137」は、100個受注時の単価(参考価格)でそれぞれ10.41ドル、11.72ドル、18.93ドルとなる。また「OMAP-L137」/「C6747」浮動小数点スターター・キットの参考価格は税込52,290円となる。
《冨岡晶》
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