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オトナは何歳? オトナになる意味は? 未成年が考える「18歳成人」のリアル〜ネットエイジア調べ

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 モバイルリサーチを展開するネットエイジアは28日、「18歳成人」についての自主調査の結果を公表した。

 2月21日〜22日の期間、全国の12歳〜18歳のケータイユーザを対象に実施したもので、431名から回答が寄せられた。キャリア内訳はNTTドコモ55.0%、au31.1%、ソフトバンク13.9%となった。

 2007年5月に成立した「国民投票法」が投票年齢を原則18歳以上としたのを受け 現在、民法の成人年齢や公職選挙法の選挙権年齢などの引き下げの議論がなされていることにネットエイジアでは着目、調査を行ったとしている。

 まず、「現在、成人年齢を今の20才から18才に引き下げ検討している」ことを「知っている」と回答したのは全体で63.8%。その質問に先駆けて「イメージする大人(オトナ)の年齢」を聞いたところ、「20歳」が39.2%、「25歳」16.7%、「30歳以上」7%が上位に挙がった(選択肢:17歳以下、18歳から29歳まで1歳刻み、30歳以上)。また、18歳成人が検討されている背景を説明せず、成人年齢を今の20才から18才に引き下げることについて聞いたところ、「賛成」が20.4%、「反対」34.1%と反対派が賛成派を上回った。「わからない」は16.2%、「どちらでも良い」が29.2%だった。

 また成人年齢を今の20才から18才に引き下げることについては2つの流れがあるといわれる。1つは一連の少年事件を受けて、現行の少年法で20歳未満を「少年」としているのを引き下げ、18歳、19歳の犯罪に対する刑罰を厳しくする狙い。もう1つは、選挙権を18歳に引下げて、若者層の政治参加を促すという動き。その背景をアンケート上で説明した上で再度、18歳成人について聞くと、「賛成」が32.3%で説明前より10ポイント以上高くなった。「反対」は26.9%と比率が下がった。「わからない」は16.9%、「どちらでも良い」が23.9%だった。

 18歳成人について、「賛成」「反対」それぞれの理由を自由回答形式で聞いたところ、賛成としては「18歳から選挙に参加することは、若者の政治に対する関心を高め、将来の日本に必要な人材を確保するために、必要だと思うから」「少子高齢化社会の現在に必要なのは"若い力"である。よって、少しでも早く社会に出て慣れることが良い策だと思う」「最近は若い人の犯罪が増えてきたので罪を重くした方が良いし、選挙では投票率も多少はあがるのでいい考えだと思う」といった回答があった。一方で、「政府がそのように考えるのは妥当だ。とても納得はいく。だが僕は大人になる事に不安を感じている。僕は16、あと4年あれば、人間としてもっと成長し大人として社会に出て常識ある人になれるかもしれないが、18歳といえばあと2年後…それまでに社会に対応できる常識ある人間になれるとは思えない。もっとマナーを身に付けてから社会に出るべきだと僕は思うから」

「18歳という年齢は、精神的に自立しているべき年齢ではあるが、現状を見ればそうでない人間が多くいる。よって18歳からの飲酒・喫煙の容認、参政権の付与を含む今回の議案には反対である」といった回答が寄せられた。「2年分下げても、結局はその規定の歳より下の人の犯罪は"少年"のままなので、それを狙って犯罪が増えるかもしれないから。でも、規定の歳を下げた方が政治に早い時から興味を持つと思うのでどちらでも良い」といった回答もあげられている。

 また、大人になる意味合いを自由回答で聞いたところ、「意思決定行動選択について責任を持ち、行える」「自分自身の力で生きていくこと」「社会に対応できる能力、常識を身に着け、自身のすべてに責任を持てる、独立した生活が送れる人間になること」「お金の大切さを知るようになること」といったような意見が述べられている。

 18歳成人が制定されたとしての仮定で、「18歳になったら投票に行くか?」との質問に対して、「行く」と回答したのは47.6%、「場合による」が34.1%と比較的、政治参加への意欲が前向きな結果となった。また、現在の日本の政治に対して関心が「かなりある」との回答は15.5%、「まあまあある」が39.2%で合わせて約55%が「関心がある」としているとのこと。
《冨岡晶》
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