IT障害ゼロという野心的なゴールを目指す——米Symantec | RBB TODAY
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IT障害ゼロという野心的なゴールを目指す——米Symantec

エンタープライズ その他
米Symantec会長兼CEOジョン・トンプソン氏
  • 米Symantec会長兼CEOジョン・トンプソン氏
  • Storage United
  • Storage United
  • 米Symantecのグローバルサービス担当グループプレジデントのグレッグ・ヒューズ氏
  • ITシステムの障害の原因
  • シマンテックグローバルインテリジェンスネットワークの概要
  • シマンテック代表取締役社長の木村裕之氏
 シマンテックは2日、プライベートイベント「SymantecVision 2007」を開催した。基調講演では、同社米国本社CEOなどのキーマンがスピーチを行った。

 米Symantec会長兼CEOジョン・トンプソン氏は、「ソフトウェアの標準化や自動化による、効率化が必要。あらゆるOS、ストレージ、バーチャルマシーンについても対応していく」とした。このうち、「ストレージの要求量は、2年ごとに倍増している」とするが、どれくらいのストレージをどのように使っているか管理がなされていないことを指摘。具体的には、ある金融機関では利用率が72%だと思われていたが、調査を行うと27%しか利用されなかったという。

 これは、同社のストレージ管理のソリューション群「Storage United」にて解決できるとアピール。これまでのストレージでは、複数のプラットフォームやベンダーで分断されていたが、これが統合できる。ストレージの利用率は、平均的には30%〜35%となるが、重複したデータの削除やバックアップを工夫することで、ストレージを効率的に利用できるようになるとしている。

 米Symantecのグローバルサービス担当グループプレジデントのグレッグ・ヒューズ氏は、「IT障害ゼロという野心的なゴールを目指す」と掲げた。「電話を取って、ダイアルトーンが鳴らなかったことはあるのか。日本では、1日に10億回のコールがあるが常に機能している。しかし、ITシステムがダウンしたという記事は毎日のように新聞に載っている」とした。

 IT障害ゼロは、はどれほど重要なものなのか。ITシステムは常に動いていなければならないものと思われており、障害が発生することで企業の評判は落ちるとする。

 またITシステムがダウンした原因について、マサチューセッツ工科大学と共同で実施した調査をあげた。これによると、プロセスの問題(53%)、設定の問題(51%)、スタッフのスキル(41%)をあげた。

 これを解決するため同社ではソフトウェアだけではなく、コンサルティング、教育
マネージドサービス、ホスティング、エンタープライズサポート、新種のウイルスなどの情報を収集する「シマンテックグローバルインテリジェンスネットワーク」などを展開する。

 シマンテック代表取締役社長の木村裕之氏は、企業価値を高めるためには「企業の健全性と、それを外部に示す明確性」が必要だとする。具体的には、経営リスクを最小限に抑え、永続性とコンプライアンスを守ることをあげ、リスク管理ができていると投資価値も企業価値も高くなるとしている。これを実現するためには、「ITの役割が大きい」とした。

 ITシステムのリスクとしては、内部での障害、外部からの攻撃、情報漏えいなど幅広い。「ハードウェアとソフトウェアのみを提供する時代は終わっている。いまは、トータルのITのアドバイザが必要」とし、同社の「Symantec Foundation IT Risk Assessment」をあげた。これは、企業全体のITリスクを評価するサービス。これをもとに優先順位を決め、リスクを解消するためのソリューションを提案するというものだ。
《安達崇徳》
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