【REMIX07 TOKYO Vol.3】マイクロソフト流マッシュアップとは? | RBB TODAY
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【REMIX07 TOKYO Vol.3】マイクロソフト流マッシュアップとは?

ブロードバンド その他
マイクロソフトの次世代Webプラットフォーム
  • マイクロソフトの次世代Webプラットフォーム
  • Contosoのサンプル画面
  • Photo Bug Blogのサンプル画面
  • Popflyのサンプル画面
  • IISによるデモ構成
 キーノートに引き続き、ジェネラルセッションでは、マイクロソフトコーポレーション のキース・スミス氏が「次世代Webを支えるテクノロジ」と題して、キーノートで触れた技術について、より詳しく紹介した。

 「アプリケーションがどのように振る舞うのか、ユーザインタフェースがどうなるのか、デザイナと開発者が同じ指示に従って作業すべきなのに、デザイナが開発プロセスから締め出されることがある。デザイナと開発者が協調できないと、うまくプロジェクトが進まない。このような背景から、デザイナと開発者が協調作業しやすいプラットフォームを目指している。マイクロソフトの次世代Webプラットフォームの3つの要素である、「ツール」、「サービス」、「サーバ」について、実際のワークフローを織り交ぜながら解説する。」

■ツール(Expression Studio/Visual Studio)

 マイクロソフトのデベロッパー&プラットフォーム統括本部 デベロッパー製品部 マネージャ 鈴木祐巳氏と同シニアプロダクトマネージャ 竹内洋平氏より、「Expression Studio」と「Visual Studio」で実現する協調作業のデモが紹介された。

 「Expression Studio」は、デザイナ向けの統合ツールで、アプリケーションを作るための「Expression Blend」、Webサイトを作るための「Expression Web」、デジタル資産を管理する「Expression Media」、グラフィックを作る「Expression Design」の4つのツールで構成される。

 一方、「Visual Studio」は、開発者向けのプログラミング支援ツールで、クライアントとサーバーのコード開発ができる。

 Webサイトにアニメーションと映像を組み込むには、まず映像素材をエンコードし、「Expression Design」でベクタグラフィックとビットマップグラフィックを使って書き出す。エンコードした映像と背景、アニメーションを組み合わせるには、「Expression Blend」を使い、実際の成果物をイメージしながら作成できる。簡単なコンテンツなら、コードを1行も書く必要がない。以上がデザイナーの作業となる。

 タイムコードの追加など、ロジック制御が必要な際は、「Visual Studio 2008」を使ってJavaScriptのコードを組み込む。こちらが開発者の作業である。

 デザイナーと開発者は、同じファイルを編集していて、更新されたら反映して実行するかどうかのメッセージが表示される。こうしてデザイナーと開発者のコラボレーションが図れるという。マイクロソフト流マッシュアップとは、相手の領域の細部に干渉することなく、コンテンツとロジックの結合がシームレスに行えることだ。

■サービス(Windows Live)

 同社 Windows本部 Windows Live推進 エグゼクティブプロダクトマネージャ 磯貝直之氏による「Windows Live」のデモでは、Windows Liveを使ったマッシュアップの事例が紹介された。

 アプリケーションを1から作らなくても、Windows Liveの他のサービスを組み込むことができる。例えば、Windows Live IDを使った認証や、メッセンジャーのリストから友達を呼び出すことなど、Windows Liveプラットフォームを仲介して、Webサイトを充実させることができる。

 活用例として、自転車に備え付けて撮影した映像と3D地図を連動させて表示する「Contoso」や、映像を地図の上にプロットする試み「Photo Bug Blog」、マッシュアップ支援ツール「Popfly」がある。

■サーバ(IIS7 / WMS / Silverlight)

 サーバープラットフォームビジネス本部 Windows Server 製品グループ シニアプロダクトマネージャ 田中源太郎氏からは、WindowsServer2008に搭載される、Windows Media Serveces 9.5とIIS7.0のデモが紹介された。

 クライアントでテレビCMをランダムに表示させおき、ストリーミングサーバに新しくコンテンツを追加すると、クライアント側のブラウザにも自動的に新しいコンテンツが反映されるというもの。サーバ管理の面でも強化されており、サーバマネージャ1つの画面ですべてのサーバ制御ができるという。

 「アプリケーションが充実してくると、サーバに負荷が高まってくる。サーバの規模を拡張し、リッチなアプリケーションに対応していかなくてはならない。Windows Server 2008を使うことによって、運用環境を仮想化できるようになるほか、 複数のOSのインスタンスを1台のサーバに収められる、パッチをあてる時間を短縮できる、など効率化を図ることができる。」(キース・スミス氏)という。

 次世代Webの取り組みは、すでに始まっているのだ。
《工藤めぐみ(たべらぶ)》
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