スキージャンプ ペアに続け! DF2007グランプリはちょっぴり切ない「LIFE」 | RBB TODAY

スキージャンプ ペアに続け! DF2007グランプリはちょっぴり切ない「LIFE」

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 デジタルハリウッドは15日、明治大学アカデミーホールで作品発表会「デジタルフロンティア グランプリ2007(DF2007)」を開催した。

 2006年の本科生の卒業制作のうち、優秀作品を発表、最優秀作品を表彰するイベントだ。12回目となるDF2007の応募総数はCG・映像部門、Web部門、グラフィック部門の合計で200作品。このうち優秀作品としてノミネートされた約30作品が紹介された。

 「デジタルフロンティア グランプリ」は学内のイベントにもかかわらず一般公開(要予約)されていることからファンも多く、そのクォリティの高さからクリエイティブ関連企業にも注目されている。過去に名作「スキージャンプ ペア」を世に出したイベントとしても知られている。

 2007年のグランプリは山田稔明さんの映像作品「LIFE」。閉店する玩具店の店主と、その玩具店に通って窓から玩具の飛行機を眺めていた少年の交流を描いた作品だ。琥珀色のトーンで描かれた外国の街。玩具店を閉店し、最後の片づけを終えた老店主。その目を盗んで店に入り込んだ少年。いつもと違う雰囲気に戸惑っていると、老店主はカウンターの下から複葉機の模型を取り出し、少年にプレゼントする。老店主は少年が何をほしがっていたかを知っていたのだ。笑顔で店を出て行く少年のアップで終わるというストーリー。店主の寂しさ、少年の無邪気さが場面全体に切なさをかもし出していた。

 準グランプリは吉田直之さん、松尾隆さん、杉村貴之さんのチームが作った映像作品「Aim High」と、佐藤由紀さんのグラフィックキャラクター作品「ジャグチ×おばけ」。

 「Aim High」は戦士と美少女剣士が決闘している場面を描いた。美少女剣士の身体や服などの描写が生き生きと描かれている。決闘の終盤で美少女剣士が追い込まれたとき、美少女の仲間のドラゴンが助けてくれる。剣、美少女、ドラゴンというロールプレイングゲームの三種の神器を登場させたスピード感のある映像。このまま市販ゲームのオープニング映像に使えそうな高い完成度だ。

 「ジャグチ×おばけ」はステッカー、缶バッジや衣料、ぬいぐるみなどへの展開を想定したデザインワーク。販売促進のポイントカードやリサイクル表示までもデザインしており、すぐにでも商品化できそうである。ただ、キャラクターに思い入れを与えるストーリーについて説明がなく、ジャグチと各キャラクターの関連性については不明。しかし、蛇口をひねると出てくるのかな、などとユーザが物語を作っていく楽しさを演出したのかもしれない。

 部門賞受賞作品にも新しいアイデアや実用的な作品がそろっていた。ギャグ映像作品の「近未来ロボヘルパー」は有識者の目に止まり、SIGGRAPH2007での上映が決まった。実用的なWebサイト「団塊世代.COM」も協賛企業が名乗りを上げ、正式なサービスインが決まったという。このほか、インターネット上で公開されている作品も多く、何かを作り上げた達成感や表現する喜びにあふれていた。受賞作品はデジタルハリウッドのWebサイトで公開される予定。

 このイベントはデジタルハリウッドの入学式と併催されており、新入生には先輩の作品を大きなスクリーンで見つつ、自分の将来像を考えるまたとない機会となったようだ。
《杉山淳一》

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