ワコムは15日、ドイツで開催される「CeBIT 2007」に「サイン認証専用液晶ペンタブレット」のプロトタイプを出展することを発表した。CeBIT 2007の会期は3月15日から21日まで。また、4月から国内と欧米やアジアに向けてサンプル出荷も行う。 サイン認証専用液晶ペンタブレットは、5型液晶ディスプレイ搭載のタブレットと電子ペンのセット。液晶画面に電子ペンで署名を手書きし、その署名で認証を行うことができる。電子文書やレジなどの端末に搭載を想定しており、実現すればクレジットカード使用の際の署名を液晶で行うなど、個人情報保護や認証の強化がはかれるだろう。 入力技術は「電磁誘導方式」を採用し、最大512レベルまで筆圧を感知可能。読み取り解像度は2,540lpi(線数)で、書く際のリズムやスピードも把握する。認証には、独Softproなどのソフトを採用。生体認証と同レベルの精度で認証可能だという。 同社は今後、製品化にあたってタイムスタンプや暗号化などのセキュリティ機能の追加を予定するとのこと。