System Centerは、大規模なIT環境の運用管理製品群を包括する新しいブランド名として2006年6月に発表されたもの。そののち、現在までに3製品(System Center Data Protection Manager 2006、System Center Reporting Manager 2006、System Center Capacity Planner 2006)が発売された。今回発表されたのは、主要製品群と位置づけられる4製品と、全体を統括する中核製品1製品の発売までの大まかなスケジュールだ。具体的には、
・System Center Operations Manager 2007 ・System Center Essentials 2007 ・System Center Configuration Manager 2007 ・System Center Virtual Machine Manager 2007
の4製品と、現時点では正式名称が決定されておらず、仮に“System Center Service Desk”と呼称されている製品の計5製品となる。
System Center製品群はいずれも、マイクロソフトがITIL(IT Infrastructure Library)をベースに構築したMOF(Microsoft Operations Framework)に基づくもので、System Centerのラインナップが完成することで、MOFの全領域をカバーする具体的な製品実装がそろうことになる。
・System Center “Service Desk” “Service Desk”は開発コード名。ITILで定義される構成情報に加え、System Center製品群が収集するサーバーやネットワーク、アプリケーションなどの稼働情報、性能情報、障害情報をなどを格納するデータベース「Configuration Management Data Base(CMDB)」となり、ヘルプデスクなどのワークフローを最適化するソリューションを提供する。運用管理に関わるさまざまな機能を実現するための統合的なプラットフォームと位置づけられる。開発完了予定は2008年前半。