【FOE 2007 Vol.11】バックボーンの40Gbps化とIMSでさらなる飛躍 −−AT&T | RBB TODAY

【FOE 2007 Vol.11】バックボーンの40Gbps化とIMSでさらなる飛躍 −−AT&T

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米AT&T最高技術責任者のクリストファー・ライス氏
  • 米AT&T最高技術責任者のクリストファー・ライス氏
  • AT&Tが描くIPネットワークによる統合。ビデオもデータも、インターネット接続もすべてのサービスが1つのIPネットワークで統合される
  • OC-768規格のバックボーンは、すでにニューヨーク〜シカゴ間とワシントンD.C.〜アトランタ間で採用されている
  • U-verse TVの配信の仕組み
  • 上はRF-Video方式、下はIP Switched Video方式の図
  • IMSネットワークのロードマップ
 米AT&T最高技術責任者(CTO)のクリストファー・ライス氏は25日、2日目を迎えた「ファイバーオプティクスEXPO 2007」において、「AT&Tの次世代ネットワーク戦略〜アプリケーションへの随時・随所アクセスの実現〜(原題:AT&T’s New-generation Network Strategy: Delivering Anytime, Anywhere Access to Applications)」と題した基調講演を行った。

 さまざまなサービスがIPベースに移行していく現在、AT&TはPC、テレビ、携帯端末の3方向からアプローチすることにより、いつでもどこでも端末を問わずに必要なサービスにアクセスできるネットワークを提供している。これらのサービスを実現するには、VoIP、データ通信、携帯端末などのサービスがまとめて提供されていることにくわえ、これらのパケットをスムーズに処理するためにローカルネットワークだけでなくバックボーンネットワークへの投資も必要となる。

 現在、AT&Tでは携帯端末や動画配信といったサービスごとに独立したネットワークを構築しているが、将来的にはこれらをすべてひとつのIP網に集約することでコストを抑え、ネットワーク利用効率を高めることを目指している。現在のAT&Tのネットワークは、総長53万5,000マイル(86万1,000km)におよぶFTTH網で1営業日に8.5ペタバイトものトラフィックを処理している。これを支えるバックボーンネットワークを現在のOC-192規格の約4倍となる40GbpsのOC-768規格に移行することで、新世代の技術を利用したサービスにも対応する計画を実施中だ。実際、すでにニューヨーク〜シカゴ間とワシントンD.C.〜アトランタ間でOC-768規格のネットワークが稼働している。

 2006年6月に本格的にサービス提供を開始した同社のIPTVサービス「U-verse」では、パーソナライズやVOD、ピクチャーインピクチャーなどのサービスを提供することでテレビを視聴するという行為をさらに興味深い経験に変え、2008年末までに1,900万人のユーザ獲得を目指している。また、同社ではIPTVは現在CATVで広く利用されているRF-Video方式と比較して、効率的にネットワークを利用できる理想的な動画配信システムだと考えている。なぜならば、RF-Video方式では動画コンテンツは常にユーザ宅まで配信されてしまうが、IP Switched Video方式ではユーザが選択した動画コンテンツのみが配信されるからだ。さらにIPTVならば自宅のPCや携帯端末などIP網に接続できる端末ならばどこへでもコンテンツを配信できるのも強みとして挙げている。

 このほかにも、衛星ブロードバンドサービスや固定無線サービスをジョージア、アラスカ、ネバダ、ニュージャージー、テキサスの5州で展開するなど、より広いエリアで多様なネットワークアクセスが利用できるよう取り組みを続けている。

 同社が目指すのは、コミュニケーションとエンターテイメントに関するサービスをいつでもどこでも端末を問わず提供することと、各種サービスのIPベースへの移行、携帯電話事業で第一線を走り続けることだ。これを実現するため、2007年中にU-verseのVoIPサービスのIMSベースへの移行やAT&T/Wirelessネットワークでの動画共有サービス、2008年以降にはAT&T/Wirelessでのデュアルバンド対応サービスや各種サービスのIMSベースへの移行などが予定されている。

 これからの時代で求められているのは、パーソナライズされた世界規模のセキュアなサービスだ。同社では、これらのユーザのニーズをしっかりとくみ取った技術やサービスを開発していくとした。
《富永ジュン》

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