NTTとNTTレゾナント、ブラウザ操作履歴蓄積・検索実験を開始 | RBB TODAY
※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています

NTTとNTTレゾナント、ブラウザ操作履歴蓄積・検索実験を開始

ブロードバンド その他
NTTサイバーソリューション研究所のメディアコンピューティングプロジェクト プロジェクトマネージャーの奥雅博氏
  • NTTサイバーソリューション研究所のメディアコンピューティングプロジェクト プロジェクトマネージャーの奥雅博氏
  • NTTレゾナントのポータル事業本部 技術マーケティング部部長の濱野輝夫氏
  • 検索結果の総合スコアに関する解説
  • 背景情報表示技術に関する解説
  • デモの一場面。「携帯 ワンセグ」について検索したところ
  • デモの一場面。「携帯 ワンセグ」の背景情報付きで、より詳しい閲覧の流れを表示しているところ
 日本電信電話(以下、NTT)と、ポータルサイト「goo」を運営するNTTレゾナントは24日、「gooラボ」上でブラウザの操作履歴の蓄積および検索実験として、ソフトウェア「gooメモリ・リトリーバβ」の共同実験を開始し、6月30日まで行うことをプレス発表会で公開した。

 発表会には、NTTサイバーソリューション研究所のメディアコンピューティングプロジェクト プロジェクトマネージャーの奥雅博氏と、NTTレゾナントのポータル事業本部 技術マーケティング部部長の濱野輝夫氏の2名が参加。同ソフトの機能の説明や、実演操作によるデモンストレーションなどが行われた。ここでは、同ソフトの特徴やサービス内容について紹介する。

 「gooメモリ・リトリーバβ」は、過去にブラウジングした際に有益だったWebページを、後日再び見つけ出す際に支援するという内容のソフトウェア。ここ1、2年は急速にブロードバンド化の進展による常時接続環境が普及しており、Webサイトを閲覧する時間がより長くなっているのはご承知のとおり。

 結果、あるとき見つけた有益なWebページを、後日改めて閲覧しようとしたときに、仮にブックマークをしていたとしても、どれだったかわからなくなってしまうなんてこともしばしばである。また、再度インターネット検索を行ったとしても、表示される情報が多すぎて絞り込めず、見つけられても時間がかかってしまうという具合だ。

 そんな状況を打破するために開発されたのが、「gooメモリ・リトリーバβ」というわけである。手がかりとなるキーワードのもと、どのWebページを過去にもっとも長時間閲覧していたかを、コピーや印刷といったブラウザ上のすべての操作を考慮し、一連の操作ごとひとまとめに時系列に沿って表示。しかも、そうした操作時の背景情報もあわせて表示する仕組みなので、そのWebページを閲覧した理由や得た情報などを思い出しやすい仕組みにもなっているのが特徴だ。検索結果の総合スコア(ランク付け)は、操作履歴を解析し、独自の計算式で算定された重要度をもとに決定。ユーザが探していたWebページが上位に来るようになっている。

 「gooメモリ・リトリーバβ」は、NTTのサイバーソリューション研究所が開発した、PC操作履歴に関する「蓄積・管理技術」並びに「検索・表示技術」により実現したもの。前者は、特にユーザがソフトを操作しなくても、Webページの閲覧やコピー、印刷といったブラウザ上での操作を履歴として自動的に蓄積し、検索しやすい状態で管理・保存する技術だ(CPUに対する負荷もかなり小さい)。

 操作履歴の収集は、OSのイベントメッセージを監視することにより、アプリケーションに依存しない形で行う。そして、プライバシー保護のうえで重要なデータは、暗号化して蓄積する仕組みである(ユーザごとに操作履歴は作成される)。

 また後者の技術は、入力されたキーワードにより操作履歴を検索し、インターネット検索を行った際に入力したキーワードや、リンクが張られているテキストのうちどれをクリックしたかといった操作の背景情報とともに、一連の操作履歴を出力できるというものだ。なお、操作履歴情報はPC内に保存されるので、ハードディスクの空き容量として20Gバイトを必要としている。そのほか動作環境は、OSがWindows XP SP2、ブラウザがIE 6 SP2または7、CPUは600MHz以上の32bitx86プロセッサで、メモリは512MB以上、要Microsoft.net Framework 2.0となっている。

 なお、今後の追加予定の機能としては、履歴データの削減機能を予定。また7月以降、正式サービス化する際は、有料か無料かは検討中だ。NTTとしては、本実験サービスに必要な同社の技術を提供するとともに、同ソフトの有用性および有効性を検証していくとのこと。またNTTレゾナントは、利用同行やユーザの意見をもとに、パーソナライズ・サービスなどの提供といったユーザ支援機能の拡大を目指し、gooでのサービス化を視野に入れて検討を行っていく予定とのことであった。
《デイビー日高》
【注目の記事】[PR]

関連ニュース

特集

page top