2010年には「NGN」関連の売上げを5,000億円に -日立の戦略説明会 | RBB TODAY
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2010年には「NGN」関連の売上げを5,000億円に -日立の戦略説明会

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 日立製作所 情報・通信グループは21日、NGN(次世代基幹ネットワーク)に対応するための戦略を発表するとともに、ネットTV端末向けの高性能映像配信サーバーシステム「Videonet.tv/Lite」の販売を開始した。
  •  日立製作所 情報・通信グループは21日、NGN(次世代基幹ネットワーク)に対応するための戦略を発表するとともに、ネットTV端末向けの高性能映像配信サーバーシステム「Videonet.tv/Lite」の販売を開始した。
 日立製作所 情報・通信グループは21日、NGN(次世代基幹ネットワーク)に対応するための戦略を発表するとともに、ネットTV端末向けの高性能映像配信サーバーシステム「Videonet.tv/Lite」の販売を開始した。

 また日立グループは、キャリア・企業ネットワーク製品の事業を日立コミュニケーションテクノロジー社に集結。同社を核としてグループ企業内のおける製品の開発や販売を行うことをあきらかにした。

 NGNとは、ブロードバンドアクセスを備えたIP技術をベースにした統合網次世代基幹ネットワークシステム。国際電気通信連合電気標準化部門(ITU-T)において検討されている最重要課題であり、「広帯域かつQoS(Quality of Service)制御可能なさまざまなトランスポート技術を活用したパケットベースのネットワーク」と定義されている。

 これにより、日立製作所は情報・通信グループをコアとした戦略を打ち立て、NGN関連の売上げを2010年には5,000億円にまで伸ばす目標を掲げている。

 同社は、これまでも携帯キャリアなどと連携しモバイルにおけるNGN化を推進。具体的には、各社へのハイエンドルータの提供、KDDIへの次世代EV-DO基地局の納入などがあげられる。また、NGNの重要な製品となるであろう光アクセス関連製品においては、すでに米国においてGPON製品(Gigabit Passive Optical Network・ギガビット受動光ネットワーク)を納入し、サービスを開始している。

 NGNにおいて特に注目される技術が、「QoS」によるネットワーク品質の管理である。これにより、企業におけるネットワークの活用範囲がより拡大されることが予想される。また、キャリア対応のネットワーク機器の開発だけでなく、今後はUNI(User Netwrok Interface)のサポートや、VPNサービスと連動するネットワーク管理アプリケーションの提供、さらにはRFID(無線・電子タグ)とCRMやSCMシステムを活用したソリューションの提供なども行っていくという。

 ほかビジネス領域だけではなく、NGNによって提供されるモバイル環境とのシームレスなネットワーク環境により、福祉・医療やホームセキュリティという分野においてもネットワークが重要な位置を占める可能性が高くなる。そのため、今後はこのような方面においても新しいソリューションを提供する戦略であると示し締めくくった。

 なお、これらNGN戦略の一環として今回、発売される製品が、小規模オンデマンド映像配信向けのネットTV端末向けの高性能映像配信サーバーシステム「Videonet.tv/Lite」だ。1500Mbpsの高い配信性能をもつこのシステムにより、ハイビジョンコンテンツに対応した高性能映像配信システムの構築が可能となる。
《黒澤利男》
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