つくばエクスプレス、無線LANインターネット環境整備完了。商用サービスは8/24より | RBB TODAY
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つくばエクスプレス、無線LANインターネット環境整備完了。商用サービスは8/24より

ブロードバンド その他
 首都圏新都市鉄道とインテル、エヌ・ティ・ティ・ブロードバンドプラットフォームは、つくばエクスプレスの秋葉原−つくば間の全区間において列車内からインターネットへ接続する設備の整備が、7月31日に完了すると発表した。
  •  首都圏新都市鉄道とインテル、エヌ・ティ・ティ・ブロードバンドプラットフォームは、つくばエクスプレスの秋葉原−つくば間の全区間において列車内からインターネットへ接続する設備の整備が、7月31日に完了すると発表した。
  •  首都圏新都市鉄道とインテル、エヌ・ティ・ティ・ブロードバンドプラットフォームは、つくばエクスプレスの秋葉原−つくば間の全区間において列車内からインターネットへ接続する設備の整備が、7月31日に完了すると発表した。
  •  首都圏新都市鉄道とインテル、エヌ・ティ・ティ・ブロードバンドプラットフォームは、つくばエクスプレスの秋葉原−つくば間の全区間において列車内からインターネットへ接続する設備の整備が、7月31日に完了すると発表した。
  • 首都圏新都市交通 代表取締役 高橋伸和氏
  • エヌ・ティ・ティ・ドコモ 執行役員 ユビキタスサービス部長 徳広清志氏
  • 東日本電信電話 コンシューマ事業推進本部 ブロードバンドサービス部長 井上福造氏
  • エヌ・ティ・ティ・ブロードバンドプラットフォーム 代表取締役社長・小林忠男氏
 「つくばエクスプレス」を運行する首都圏新都市鉄道とインテル、エヌ・ティ・ティ・ブロードバンドプラットフォームは、つくばエクスプレスの秋葉原−つくば間の全区間において列車内からインターネットへ接続する設備の整備が、7月31日に完了すると発表した。

 同時に、現在実施されている車内無線LANの接続実験が7月31日に終了すること、8月24日からエヌ・ティ・ティ・ドコモが商用サービスとして列車内無線LAN接続サービスを提供することを発表した。

■全区間でアクセス設備設置完了。列車は約6割の編成が対応

 つくばエクスプレスの列車内無線LANによるインターネット接続については、2005年7月に計画が発表されている。この後、関係各社は秋葉原−北千住間の各駅に無線LANアクセスポイントを設置。同年11月までに全駅で無線LANアクセスポイントを設置完了した。

 これらの“点”の整備と平行して“線”=列車からの接続環境を整えた。計画発表の1か月後には秋葉原駅−北千住駅間、翌年3月には流山セントラルパーク駅まで延伸、そして約1年後の2006年7月20日につくば駅までの全区間で無線中継ポイントの設置を完了した。

 列車側の対応としては、つくばエクスプレスが保有する30編成の列車のうち、全区間を通じて運行できる16編成において車内に無線アンテナを設置することとし、7月31日に完了する予定だ。これにより、つくば駅を発着する全列車について無線LANによるインターネット接続が可能となる。ただし、秋葉原駅−守谷駅間のみに対応する14編成については短距離区間で運用するため、今後の利用状況を考慮して対応する予定となっている。

 まとめると、秋葉原とつくば駅を直通する全列車は無線LANに対応する。秋葉原−守谷間を走行する列車は約半数が無線LANに対応する。見分け方は、車体の番号が2,000番台なら対応し、1,000番台なら未対応だ。

■トライアルユーザは4,000人以上参加、約7割が“満足”

 列車内無線LANインターネット接続トライアル実験は、トライアルユーザを公募し300人に限定して開始された。しかし沿線の利用者からの反響は大きく、予想を上回る応募があった。そこで、整備の進捗にともなってトライアルユーザ数を拡大。最終的には4,465人が参加した。

 回答者のプロフィールは男性が96パーセント、年齢層は30代と40代の合計が7割となっており、学生よりもビジネスマンの関心が高いことがわかる。約50分という乗車時間から推察するには、メールやニュースサイトのチェックなどが主な利用方法だったと思われる。

 通信品質についてのアンケートは2005年11月と2006年7月に実施された。1回目の調査では満足という回答が22パーセントに留まっていたが、2回目の調査では68パーセントが満足と回答している。対応区間の拡大に加えて、通信品質を上げるための設備変更、帯域のチューニングが成功したという。

■商用サービスは8月24日から。先陣はNTTドコモ、続いてNTT東日本

 7月31日までに列車側の設備も整うと発表された。しかし、トライアルもこの日で終了。翌8月1日から23日までは商用サービスの準備に入るためサービスは一旦停止する。商用サービスの開始は8月24日から。対応する接続会社はNTTドコモだ。また、年内にはNTT東日本も対応する予定になっている。トライアル参加者には、感謝の気持ちを込めて8月24日から1か月間、無料で利用できるようにする。

 NTTドコモでは公衆無線LANサービスの「Mzone」を展開しており、Mzoneのサービスエリアとしてつくばエクスプレスの全駅と列車が加わることになる。このサービスを利用するためには、MzoneサービスまたFOMAのオプションサービスmoperaU公衆無線コースの加入が必要だ。

 NTT東日本は公衆無線LANサービスの「フレッツ・スポット」を展開しており、すでにつくばエクスプレスの全駅でサービスを提供している。この対応エリアにつくばエクスプレスの全線直通タイプ16編成を対応させる。NTT東日本としては、競争が激しいFTTHサービスの付加価値としてフレッツ・スポットを進めており、同業他社に対するアドバンテージを狙っているようだ。

 なお、今回のプロジェクトにおけるネットワーク技術や設備を担当したNTT BPによると、列車内の無線アクセスポイントからインターネット接続ポイントの間にはレイヤ2トンネルを設置しているため、複数のネットワークで共用できる。そのため、対応プロバイダはまだ増やせるとのこと。今後は他の接続事業者も対応する意向だ。

■今後は沿線のエリアへ拡大、点から線、線から面へ

 同プロジェクトは今後の展開として、つくばエクスプレス沿線の企業や自治体と協力し、つくばエクスプレスの駅や沿線の商業施設、公共施設にも無線LAN設備を設置し、街の活性化につなげていく考えだ。無線LANから利用できる地域ポータルサイトを立ち上げて、地域に特化したコンテンツを提供したり、広告や情報配信、地域の防犯連絡網や地域内のIP電話による内線サービスを想定している。これは今回のプロジェクトの仕掛け人役となったインテルのデジタルライフスタイルという提案の具現化でもある。

 つくばエクスプレスがITエクスプレスとなり、沿線をITシティに変えていく。自宅から会社や学校までがネットに繋がる。そんな未来が、ここではもうすぐ実現されていくことになる。
《杉山淳一》
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