専用線サービスが本日100周年。NTT Comが歴史を紐解くWebサイトを開設 | RBB TODAY
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専用線サービスが本日100周年。NTT Comが歴史を紐解くWebサイトを開設

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 企業向けの「専用線」サービスが、1906年(明治39年)7月20日のサービス提供開始から、本日7月20日で100周年を迎えた。NTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)は、これを記念して、専用線の歴史を紐解くWebサイト「専用線100周年 特別企画 これまでも、これからも、専用線にしかできないことがある」を開設した。

 日本初の専用線は、1906年(明治39年)7月20日、日露戦争後の活況を呈す金融状況を一刻も早く金融業者相互に連絡する目的で、東京と横浜の銀行間を直接結ぶ市外電話ホットラインとして、当時の逓信大臣より認可されたものだという。

 当時は急激な電話の普及により、交換機などの故障が増加していた時期でもあり、どのような時でも確実につなげたいという需要が顕在化してきた中で専用線が誕生した。その後、データ通信の企業における導入が進むとともに、1978年(昭和53年)に伝送速度を保証した符号品目がサービス開始され、1984年(昭和59年)には加入者光ファイバーを使用した高速ディジタル伝送サービスが提供開始された。

 専用線サービスは、加入者を物理的に1対1で直接つなぐ単純な仕組みのため、故障が少なく、高いセキュリティを誇ることから、警察、国防、航空管制、金融、新聞、放送などのミッションクリティカルな領域を中心に、日本の重要な社会インフラを支え続けてきた。現在においても、企業経営においてCSR(Corporate Social Responsibility、企業の社会的責任)やBCM(Business Continuity Management、事業継続管理)が問われる状況の中で、専用線の優位性が再認識され、新たに導入する企業も増えるなど、企業にとっての重要な役割を担い続けている。

 また、専用線の災害に強いという特性はディザスタリカバリにも活かされている。ルート指定が可能なので、災害が起こりそうな特定の地域(災害想定地域)を回避した経路の実現や、一瞬でも止められないシステムのために事前に複数の回線を用意しておき、万一回線にトラブルが発生した場合でもバックアップの回線に無瞬断で切り替えることができるような仕組みを実現するなど、セキュリティや災害対策の面で優位なネットワークとして選ばれているという。

 なおINTEROP TOKYO 2006においてNTT Comは、イベント用回線として国内初の40Gb/s回線を提供し、「Best of Show Award」を受賞した。NTT Comでは、今後も大企業から中小企業まで、多くの顧客企業が「ビジネスの生命線」を専用線に託せるよう、引き続き揺るぎない信頼性や安定性の向上に努めるとコメントしている。
《小笠原陽介》
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