同社ではADSL回線について、「ダイヤルアップや専用線に比べて低価格で高速な常時接続を可能とするため、電気的に制御可能なさまざまなマシンをネットワークしてあらたな付加価値を創造する「M2M(Machine to Machine)分野」での需要増が見込まれている」としている。M2Mサービスにおける回線断リスクの最小化には、端末に一定時間データを蓄積する方法やバックアップ回線を用意する方法などが考えられている。今回開発されたルートスイッチャは、ADSL回線のバックアップにダイヤルアップ接続を活用するので、クレジットカード決済や認証、セキュリティシステムにおける本部へのアラーム通報など、必要なときに確実にデータ送信が求められるM2Mサービスのアベイラビリティ(システムの耐久度)を向上するものだとしている。
《村上幸治》