ウェブルート、6月のスパイウェアランキングを発表。上位はセキュリティソフトを装う | RBB TODAY
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ウェブルート、6月のスパイウェアランキングを発表。上位はセキュリティソフトを装う

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 ウェブルート・ソフトウェア(以下、ウェブルート)は、2006年6月に国内で最も多く検知されたスパイウェアのランキングトップ10を発表した。

 このランキングは、ウェブルートのスパイウェア検索ツール「Spy Audit(スパイオーディット)」を利用して集められた最新のスパイウェアの情報をもとに、ウェブルートが分類するスパイウェアのカテゴリから「アドウェア」「トロイの木馬」「システムモニタ」の3つのカテゴリにおけるトップ10を集計したもの。

 アドウェアでは、今月は1位にWinAntiVirusPro、3位にWinAntiSpyware 2005、6位にErrorSafeと、セキュリティソフトを装ったものが3つもランキングに入った。この種類のソフトは、さまざまなウェブサイトによってアフィリエイト方式で掲載されており、Webをブラウザしていると突然、PCが危険にさらされているかのようなメッセージを表示する。いずれも日本語の説明ページを用意しているため、日本人が被害に会う確率が高く、上位にランキングされているという。ウェブルートでは、このようなソフトウェアをダウンロードしてしまった場合には、信頼の置けるスパイウェア対策ソフトを利用して完全に駆除することを勧めている。

 トロイの木馬の1位にリストされているTrojan Clicker Hachilem は、インストールするとメールアドレスを盗み取り、アダルトサイトへの登録料金を請求するもの。頻繁に亜種に入れ替えているため、ウイルス対策ソフトを導入していても検知されない場合があるという。したがってトロイの木馬に対してはシグネチャによる検知ではなく、スタートアップへの登録の監視など、スパイウェアの一般的な振る舞いを察知して感染を未然に防ぐ防御が有効だとしている。

 またウェブルートでは、キーロガーやリモートコントロールツールなど、ユーザのアクティビティを監視するスパイウェアをシステムモニタとしてカテゴリ分けしている。システムモニタは、システム管理者が監視のために正規に利用する場合もあるが、監視を知られないようにするために、存在を隠す機能がある。よって、インストールをした覚えがないシステムモニタが検知された場合は、注意が必要だという。

 2006年6月の国内トップスパイウェア ランキングは次のとおり。

●2006年6月のトップスパイウェア ランキング(国内)
[アドウェア]
 1位:WinAntiVirus Pro
 2位:CnsMin
 3位:WinAntiSpyware 2005
 4位:GAIN - 共通コンポーネント
 5位:EasySearchBar
 6位:ErrorSafe
 7位:InternetOptimizer
 8位:Locators Toolbar
 9位:180search Assistant/Zango
 10位:Multidial

[トロイの木馬]
 1位:Trojan Clicker Hachilem
 2位:UkVideo
 3位:Trojan Downloader-Zlob
 4位:Trojan-Downloader-Ruin
 5位:Trojan Downloader Matcash
 6位:HotCanada
 7位:Rbot
 8位:p2pnetwork
 9位:Trojan-DNSChanger
 10位:Trojan-Backdoor-Ranky

[システムモニタ]
 1位:Sc-Keylog
 2位:ICUSurf
 3位:Win-SpyMonitor
 4位:Captain Mnemo
 5位:Advanced Keylogger
 6位:Handy Keylogger
 7位:Digi-Watcher
 8位:Boss Everyware
 9位:Golden Keylogger
 10位:Golden Eye
《小笠原陽介》
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