gooが目指す次世代検索サービスへのアプローチ〜SES特別基調講演 | RBB TODAY

gooが目指す次世代検索サービスへのアプローチ〜SES特別基調講演

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SES 2006会場となった東京ファッションタウン(TFTホール)
  • SES 2006会場となった東京ファッションタウン(TFTホール)
  • デモブースには20社近くが出展
  • NTTレゾナント ポータル事業本部メディア事業部長 国枝学氏
  • AISCEAS(アイシーズ)消費行動モデル
  • 検索に関するユーザ調査結果。約4割が検索で問題を解決できない
  • (1)クエリーの理解:様々な日本語処理
  • (2)適切な検索結果の抽出(1):量の拡大
  • (3)わかりやすく提示:User Interfaceの工夫
 4月20日・21日の2日間、有明の東京ファッションタウン(TFTホール)において、検索エンジンにフォーカスした専門イベント「Search Engine Strategies Conference & Expo 2006 Japan 」(略称:SES) がIDGジャパンと英国インサイシブメディアとの共同主催によって開催された。日本では3回目の開催となる。

 今回のSESのイベントテーマは「Webの勝ち組になるためのマーケティング戦術」で、サブタイトルは「検索エンジンの最新動向が一同に会し、インターネットを駆使した最先端のマーケティング戦術を享受するイベント」となっており、ヤフーをはじめ、オーバーチュア、NTTレゾナント、Sozan、バリューコマース、日本IBM、日本オラクルなど、国内外の主要企業が一同に会した。コンファレンスプログラム、スポンサーズ・セッションも多数行われ、業界の最新動向はもちろん、検索ビジネスの考察、Web2.0検証、製品導入事例報告など、さまざまな方向から、「検索エンジンのいま」が一望できるイベントとなった。

 その中でNTTレゾナントは、「gooが目指す次世代検索サービスへのアプローチ」のタイトルで、特別基調講演を2日目に開催した。ポータルサイト「goo」が継続的に取り組んでいる、“日本人に最適な検索サービス”、“行動支援メディアを目指す新たな取り組み”、“効果的なマーケティングを実現するビジネスモデル”などについて紹介するという内容で、同社のポータル事業本部メディア事業部長 国枝学氏がスピーチを行った。500人規模の会場はほぼ満席。

 国枝氏はまず、消費者の行動モデル、いわゆるAISCEAS(アイシーズ)をもとに、検索・CGM・地域の3本柱がポータルサービスの核となる、と位置づける。そのうえで現在のWeb検索サービスにおいて、実は4割の人が「問題を解決できないことがある」、さらに複数サイト/専門サイトを利用しない場合、85%が解決できていないという調査結果を発表、まだまだ検索サービスには改善の余地があるとした。

 検索サービスの向上とはどうあるべきか、という観点から(1)クエリーの理解、(2)適切な検索結果の抽出、(3)わかりやすい提示、という3つの改善を示唆。そのそれぞれにおけるgooおよびgooラボの取り組みを紹介していく。

 (1)クエリーの理解については「表記揺れの吸収」「推薦ワードの提示」「関連ワードの提示」「gooサジェストβ with ATOK」といった初心者ユーザの思考を補助する機能の提供、(2)適切な検索結果の抽出については「教えて!goo、動画検索、地域検索などの専門検索との連携による“量の拡大”」「ブログレンジャー、評判検索、Q&A検索のような次世代検索による“質の向上”」の両面による補強、(3)わかりやすい提示については、カスタマイズが可能なユーザインタフェース、地図と独自情報の連動など、gooの具体的な取り組みを紹介していった。

 最後に、ベイドリスティング(検索連動広告+コンテンツ連動広告)の今後の伸び率予測から、非常に大きな市場が登場することに言及、広告においてより検索サービスが重要視される未来像を提示して、スピーチを締めくくった。

 改めて、現在のgooの多機能・ 高機能には驚かされる。たとえば「リリースはしていないのだが、すでに稼働している新機能」とのことで紹介された、4月19日より「goo地図」にて提供中の、最寄駅と駅出入口のパノラマ写真の表示機能(東京の70%、大阪の一部をカバー)が、その一例にあげられる。

 全体的には、現在gooが提供するサービスを俯瞰するような構成で、衝撃の新発表というようなものはなかったが、それでも十分に聞き応えがあり、gooが真剣に“日本人に最適な検索サービス”に取り組んでいることがわかった。GoogleとYahoo!に次ぐ「第3の存在」として、実は機能拡充とユーザ満足度向上に熱心であるgoo。日本独自の検索サービスとして、そのポテンシャルの高さがもっと評価されてほしいと感じたカンファレンスだった。
《冨岡晶》

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