NTT、曲げ/折り/結びが可能な光ファイバケーブルと、DIY先行光配線キットを開発 | RBB TODAY
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NTT、曲げ/折り/結びが可能な光ファイバケーブルと、DIY先行光配線キットを開発

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 日本電信電話(NTT)は8日、新構造光ファイバ「ホーリーファイバ」を用い、従来の光ファイバでは不可能とされていた配線上の自由度を持つ光ファイバコード(曲げフリー光ファイバコード)を開発し、年内をめどに商用化する予定だと発表した。

 また同日、NTTの同コードをカール状にして伸縮性を持たせた「光カールコード」および周辺物品と、松下電工が開発した光アウトレットおよび、ユーザ設置光キャビネットで構成された「FTTH対応先行光配線キット」が発表されている。

 従来の光ファイバは、強く曲げたり折り返したりすると、ファイバ内の光信号が外に漏れて通信が途切れてしまう原因となっていたが、曲げフリー光ファイバコードでは、直角曲げや結んだ状態だけでなく、折り返しても通信が可能となっているのが特徴。

 また、コネクタ部はほこりがコネクタ端面に付着しづらい防塵機能を有しているのに加え、光コードの端面にほこりが付着してしまった場合でも簡単に除去できる簡易清掃機能も備えられている。

 これらにより、特別の専門知識がなくても家庭内に光コンセントさえあれば、電話のモジュラーケーブルを配線するようにD.I.Y.感覚で屋内の光ファイバ配線工事が可能になるとしている。

 一方、FTTH対応先行光配線キットは、Bフレッツの開通工事前に先行して住宅内の光配線工事を行うためのキット製品。同キットは、特殊な光配線技能や高価な専門工具を不要にするためにNTTと松下電工がそれぞれ開発した新しい技術や物品がキット化されたもので、屋外のユーザ設置光キャビネットから宅内の光アウトレットまでの先行光配線において、スキルレス化と工事時間短縮という2大課題を解決するものだとしている。

 同キットを実現化させた光カールコードは、カール径16mm・カール長1mで最大約20mの配管配線が可能な伸張製の高いコード。カール状であるため、従来の工事で必ず発生していた光ファイバの余長処理作業が不要となっている。また、コネクタ部は従来のブーツ(30mm)を約1/4の7mmに短尺化したものが使われており、光アウトレットなど光配線物品の小型化が行われている。
《村上幸治》
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