ベル研究所、Ethernet over Opticalによる100Gbps伝送に成功 | RBB TODAY

ベル研究所、Ethernet over Opticalによる100Gbps伝送に成功

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 米ルーセント・テクノロジーのベル研究所は9月29日(現地時間)、光通信による100Gb/s Ethernet伝送に初めて成功したと、スコットランドで開催された光通信分野の国際会議「European Conference and Exhibition on Optical Communication(ECOC)」にて報告した。

 現在Ethernet信号は、10Gb/sまたは40Gb/sのSONETにより伝送されているが、ベル研究所の今回の研究は「100Gb/s Ethernet over Optical」の実現を目指したものだとしている。

 これについてベル研究所のディレクターであるMartin Zirngibl氏は、「今回の成功は注目に値する快挙です。ベル研究所は伝送速度の限界を突破し、光システムで100Gb/s Ethernetを実現する2つの技術を発表しました。より多くの企業が10Gb/s伝送に移行している中、通信事業者はネイティブEthernet形式で大量のデータを効率的に多重化し送信する手段として、MAN(Metro Area Network)での100Gb/s Ethernet実現を目指しています」と語っている。

 今回の報告は、「デュオバイナリ信号方式」と「シングルチップ光イコライザ」という2つの技術手法を用い、100Gb/sのデータ伝送に誤り訂正用の7%オーバーヘッドを加えた107Gb/s光データストリームの送信に成功したというもの。

 デュオバイナリ信号方式は、正・負・ゼロの3つの電気信号レベルを使用して伝送用のバイナリ信号を表すというもので、NRZ(非ゼロ復帰)信号に比べ必要な帯域が少なくて済むのが特徴。このような帯域圧縮方式の適用により、市販の光変調器(定格40Gb/s)を用いた107Gb/sの光シリアルデータストリームの生成に成功したとしている。

 一方のシングルチップ光イコライザは、ベル研究所の研究者らが2年前に発明した、機器に組み込むことで伝送における減衰や市販のNRZシステムでは限られている変調器の帯域を補償する光イコライザを改良したもの。107Gb/sのNRZ光信号を実証するために、NRZ ETDM(電気時分割多重)方式の107Gb/s光トランスミッタにおいて、変調帯域の制限に起因する符号間干渉をほとんどすべて補償するように設計されているのが特徴だ。同イコライザにより、デュオバイナリ手法と同様に市販の40Gb/s光変調器と組み合わせることで、107Gb/sのNRZ光データストリームを生成したとしている。
《村上幸治》

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