Webシネマ「香港バタフライ」のインタラクティブ機能を解剖する | RBB TODAY
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Webシネマ「香港バタフライ」のインタラクティブ機能を解剖する

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「香港バタフライ」を再生する「Vi! Clickプレーヤー」(画像はイメージ)
  • 「香港バタフライ」を再生する「Vi! Clickプレーヤー」(画像はイメージ)
 角川書店は9月23日(金)から、Webシネマ「香港バタフライ」を無料配信する。この作品の最大の話題は、NTT西日本のインタラクティブ・コンテンツ配信システム「Vi! Click」を採用している点だ。画面下部にあらわれるアイコンをクリックすれば別画面が立ち上がり、本編シーンに関係するサブコンテンツを呼び出せる。

 「香港バタフライ」を再生する「Vi! Clickプレーヤー」は、画面上部に映画の本編映像を映し出す。一方、画面の下部にはボタンが並び、それをクリックすると本編映像とは別にサブコンテンツを視聴できるしくみだ。

 サブコンテンツとしては、製作陣のインタビュー映像やメイキング映像、ロケ地紹介、香港の観光スポット紹介、「香港観光ルートMAP」などを、動画、または静止画で用意している。

 たとえば映画の本編シーンで出演者が身につけているアクセサリーがアップになると、画面の下部で「アクセサリー紹介」のアイコンがアクティブになる。

 で、そのアイコンをクリックすると、映画の中で実際に使われているアクセサリーの商品名や素材、価格などを紹介する別画面が立ち上がる。このしくみで視聴者の「買いたいキモチ」に応えるのだ。同様に、映画のロケ地や香港の観光スポットなども、本編のストーリーと連動する形で次々に紹介する。

 もうひとつの目玉は、「香港観光ルートMAP」だ。このサブコンテンツでは画面に香港の地図が映し出され、実際に観光ルートを走っているバスや地下鉄、フェリーなどが地図上にアイコンとして表示される。そのアイコンを観光ルートに沿ってマウスでドラッグすれば、なんと現地の動画が見られるのだ。

 たとえばバスのアイコンがAという名所スポットの位置にあれば、名所Aの風景があたかも「バスの車窓から眺める」かのような角度で再生される。次に地図上に示された観光ルートに沿い、バスのアイコンを名所Bにドラッグすれば、今度は名所Bの動画を見られる。

 つまり視聴者はこのシステムを使って、バーチャルな香港旅行を体験できるわけだ。

 このコンテンツ配信システム「Vi! Click」は、NTTサイバーソリューション研究所が開発したもの。2002年3月に、角川書店とNTTによる最初の配信実験が行われた。角川書店では同システムを使い、これまでに3〜4本の作品を製作している。

 インターネットならではのインタラクティブな要素を盛り込み、香港のバーチャル旅行まで実現するこのシステム。今後、シネマ中に登場する小物や衣装、関連キャラクターグッズなどをサブコンテンツとして紹介・販売していけば、ネットシネマと物販Eコマースを組み合わせた新しいマーケットを創造する可能性がある。
《松岡美樹》
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