ICの発明者でノーベル物理学賞受賞者のジャック・キルビー氏、81歳で死去 | RBB TODAY

ICの発明者でノーベル物理学賞受賞者のジャック・キルビー氏、81歳で死去

 テキサス・インスツルメンツによると、同社の元技術者でICの発明者であるジャック・キルビー氏が、6月20日に米国ダラスにてガンのため死去した。81歳だった。同氏はICを発明した功績により、2000年にノーベル物理学賞を受賞している。

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 テキサス・インスツルメンツ(以下、TI)によると、同社の元技術者でIC(集積回路)の発明者であるジャック・キルビー(Jack St. Clair Kilby)氏が、6月20日に米国ダラスにてガンのため死去した。81歳だった。同氏はICを発明した功績により、2000年にノーベル物理学賞を受賞している。

 1923年11月生まれ。イリノイ大学に入学後、第二次世界大戦に従軍、戦後に復学して1947年に電子工学部学士号を取得。ミルウォーキーのセントラル・ラボに就職する一方、在籍中にウィスコンシン大学で電子工学を学び、1950年に修士号を取得した。その後ダラスに転居し、1958年にTIに入社。同年8月に初めてICのアイディアを得て、9月12日にその回路をテストしたという。1960年にTIは初のICチップを顧客評価に向けて発表。その後のエレクトロニクスの根幹となった。

 1960年以降、キルビーはTIにおいてエンジニアリング・マネジメント職をいくつか経験し、1968年にはアシスタント・バイス・プレジデント。1970年にはコンポーネント・グループのエンジニアリング&テクノロジーのディレクターになったが、その後コンサルタントとして独立するために休職。1983年に正式にTIを退職したが、その後もTIの顧問としてコンサルティングを行い、TIと密接に関わってきたという。

 TIでの業績のほか、1978年から1984年までテキサスA&M大学電子工学部名誉教授。ノーベル賞のほか、数多くの賞を受けており、アメリカ合衆国政府からはナショナル・メダル・オブ・サイエンスとナショナル・メダル・オブ・テクノロジーの双方が授与されている。1993年には先端技術部門で京都賞。1989年に創設された、工学分野では世界で最高レベルの国際的な賞、チャールズ・スターク・ドレパー・プライズの第一回目の受賞者でもある。また、数々の学術機関から名誉学位を授与された。

 なお、1990年にはその名前をキルビー・アワード・ファウンデーションに貸与し、科学、テクノロジー、革新、発明、教育などを通じて社会に対して極めて重要な貢献を行った個人に「キルビー・アワード」が授与されている。
《小笠原陽介》

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