ジュニパーネットワークスは、中小規模のエンタープライズ環境向けSSL-VPNアプライアンス、NetScreen-Remote Access 500シリーズ（以下、RA500）を発表した。同時接続数によって3モデルがラインアップされており、10ユーザタイプの「RA-510」、25ユーザの「RA-525」、50ユーザの「RA-550」がある。 RA500は中小事業所向けということで、社員などが出先や自宅などから社内LANに簡単に接続できるということにフォーカスしたオールインワンのパッケージングがなされており、販売時の構成のままでトンネル接続が利用可能。利用の際もVPNクライアントソフトウェアのインストールは不要だ。SSL VPN利用後にブラウザのキャッシュを消去する「キャッシュクリーン」機能や、接続時にクライアントのセキュリティ状態を自動で検証する「ネイティブホストチェッカー」といったセキュリティ機能も搭載されている。 同社のこれまでのSSL VPN製品「NetScreen Secure Accessシリーズ」（SAシリーズ／250人以上の大規模企業向け）と比較して、SAシリーズで可能なクラスタリングによる拡張や冗長性確保、リバースプロキシなどによるWebアプリケーション単位のアクセス設定（社外ビジネスパートナーへのウェブアプリケーション提供など）は省略されている。 このRA500シリーズでは、90万円程度（RA-510の場合）という低価格と、接続から数分で利用可能にできるという導入の容易さによって中小エンタープライズ環境に特化しており、販売についてもチャネル販売を中心に展開するとしている。
NTTアイティ、スマホ特化型のリモートアクセス「ビズドア」来年より提供開始
