カシオ計算機は2日、村田製作所の透光性セラミックス「ルミセラ」を利用し、世界で初めて透光性セラミックスレンズを開発したと発表した。同社製デジタルカメラのズームレンズ構成に組み込んだ場合、約2割の薄型化を実現できるとしている。透光性セラミックスレンズズームレンズ構成 ルミセラは、光学ガラスと同等の透過率を実現しながら、光学ガラスの屈折率(1.5〜1.85)を上回る屈折率(2.08)を備え、強度にも優れているという。 同社は、村田製作所に対し短波長の光の透過率向上や、透光性を低下させる気泡の除去など、デジタルカメラ用の光学レンズに適した素材の改善を提案するとともに、研磨方法の確立、高屈折率に対応したコーティングなどにより精度の高いセラミックスレンズを開発した。