運転中の通話は“やめたくてもやめられない”。ハンズフリーキットの無線化を望む声も | RBB TODAY
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運転中の通話は“やめたくてもやめられない”。ハンズフリーキットの無線化を望む声も

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 道路交通法の改正により自動車運転中の携帯電話の使用が厳罰化されたが、「やめたくてもやめられない」というドライバーの心理が浮き彫りになった。自動車の総合ニュースサイト「レスポンス」が行ったアンケートで明らかになった。

 アンケートは、5月6日から20日までの15日間に渡り同ニュースサイトで行われ、有効回答数は5,986件。

 アンケートの結果によると、運転中に行う通話に対する危険認識については「非常に危険」「少し危険」を合わせると93%に上っている。その一方で、運転中における通話の利用状況については「発信・着信」「無条件で着信のみ」「重要なものだけ通話」を合わせると実に58%になる。これらの数字により、運転中の通話は危険だとの認識はあるものの「やめたくてもやめられない」というドライバーの心理が浮き彫りになった。

 このように多くのドライバーは、運転中の通話はやめたくてもやめられない状況にあるが、ハンズフリーキットを用いた通話においては違反にはならない。このハンズフリーキットだが、所有率は40%弱にとどまっており、このうち7割は有線タイプのイヤホンマイクという結果になった。しかし「接続が面倒」という意見が多いことなどから、イヤホンマイクなど有線型のハンズフリーキットの利用者は、「無線化を強く望む傾向が見られる」としている。

 また、道路交通法改正に対する理解度が高いほどハンズフリーキットの所有率が高いという結果も出ている。法改正について「知っていた」(79%)と答えたドライバーの約40%はハンズフリーキットを所有しているものの、「知っていたが罰則・罰金は知らなかった」(17.6%)だと約35%に、「知らなかった」(3.4%)になると約30%にまで落ちる結果になった。

 このことから、取り締まりや罰則の強化により、とりあえず安価なイヤホンマイクを購入したものの、接続が面倒であることから無線型のハンズフリーキットを望むようになるという全体的な傾向が見えてくる。

 NTTドコモは「F900iT」をKDDIは「A5504T」と相次いでBluetooth内蔵の携帯電話をリリースしている。いずれも、ハンズフリー機能対応をうたっており、今回の法改正をにらんでの動きだ。なお各自動車メーカーは、自動車工業界を通して携帯電話へのBluetooth搭載を働きかけているという。
《安達崇徳》
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